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【朝日新聞】美術教育 新しい見方に気づく「鑑賞」

10月22日朝日新聞朝刊。帝京科学大教授(美術教育)・上野行一氏の『美術教育 新しい見方に気づく「鑑賞」』より

 美術教育には「表現」と「鑑賞」があります。1947年の学習指導要領の試案にも、「作品を味わい感想を述べる」「感想について討論する」と書かれており、戦後一貫して示されてきました。
 ところが、鑑賞はあまり行われてきませんでした。かつて美術が高校入試の科目だったこともあり、「リズム感がある」といった「正しい」感想を、作品名と結びつけて覚えるようなことがありました。
 作品を前にすると、子どもたちは感想を話し出します。小学校低学年までは自分で感じたことを言葉にして、聴き合えればいい。中学生になれば、対話の流れの中で、教員が情報提供をすることが重要です。「絵を見て私はこう思うけど、作者はどう思ってるんだろう」と生徒が言った時に、「作者の日記にはこうあってね」と紹介する。鑑賞教育が、芸術作品に親しんで味わえる国民を育てることにつながると思います。
(略)
(河原田慎一)


私が小学校の高学年の時、美術(図画工作という名前だったかな?)の時間がありました。普通の学科は担任教師が教えていましたが、図画工作は音楽などと同じく専門の教員がついて普段の教室とは違う場所で授業を行っていました。

経緯は忘れましたが、図画工作の教師がいくつかの名作絵画の図版を見せてくれたことがありました。その中に裸婦画(たしかルノワールだったと思います)が交じっていて、それを見た一部の児童がきゃあきゃあ騒ぎ出しました。それに対して、図画工作の教師が、“名作絵画をいやらしい目で見るとは何事だ”という意味のことを言って、とひどく怒鳴りつけていました。

冷静に考えて、裸婦画を見た小学生がきゃあきゃあ言うのは当たり前です。それが自然な感想です。

鑑賞教育なるものを子供に強いれば、大人の思惑を読むのがうまい子供だけが適応できることになるでしょう。裸婦画を見て、“タッチがいいですね”とか、抽象画をみて“音楽性を感じます”とか、おそらく本心と違うことを言い合うだけの授業になると思います。

読書感想文の課題が必ずしも読書好きを産んでいないであろうことを思い出させます。
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