FC2ブログ

【朝日新聞】元総理 細川護煕氏のインタビュー

4月13日 朝日新聞朝刊のオピニオン欄に、元総理大臣の細川護煕氏のインタビューが載っていました。

総理大臣経験者が現在の政治に対して意見を述べるのは悪いことだと思いません。しかし、このインタビュー記事はほとんどが自慢話と自己弁護で、読後感のよいものではありませんでした。

これは、次のやりとりに端的にあらわれています。


(朝日新聞)――ところで、細川さんが首相に就いた1993年から18年の間に、12人の首相が誕生しました。在任期間は細川さんが8カ月、平均では約1年半。短命政権が続いて、国益を損ねているといわれています。

(細川氏)――「私はそれについては、人様と考えが違うんです。昔から『長きを以て尊しとせず』というのが信念でね。要は何をやるかが問題なのであって、長いか短いかは結果でしかありません。財政や社会保障など、これだけ難しい課題が山積していると、1人ですべて片づけられるはずがありません。『一内閣一仕事』、全力で決着をつけて退場する。その結果、回転が速くなってもやむをえない。そういう時代もあるでしょう。仕方がない。問題は何もミッション(使命)を果たさないままズルズルと政権を続けることですよ。外国から『日本の首相はころころ代わってやりにくい』と言われるかもしれませんが、やるべきことをやれば必ず評価されると思いますよ。」


第一に論理の誤魔化しがあります。在任期間が短くても課題を解決できればよい、というのは同意できます。在任期間が長くても課題の解決ができなければ駄目、というのも同意できます。しかし、在任期間が短い方がよい、という理屈は成り立ちません。長い在任期間で、課題を次々と解決できればそれに越したことはないはずです。短くてもいいじゃないかとは言えても、短い方がいいと言えません。

第二に、自身の反省がまるでありません。民主主義ですので、選挙で負けたら政権を追われるのは当たり前です。選挙に負けそうだ、という理由で退陣するのも同様に仕方のない側面もあります。つまり、この十数年の日本の政権が短命なのは民主主義が機能しているから、とも言えます。しかし、細川政権だけは、これらの政権の退陣とは違いました。それなりに支持率であったにも関わらず、突然放り出してしまいました。裏でどんな事情があったにせよ、やる気がなくなったからやめたとしか見えませんでした。善し悪しは別として、これが遠因となって自民政権が復活しました。細川氏にはこの反省がまるでないようです。

細川氏の、『長きを以て尊しとせず』論は、自己正当化にしか聞こえません。

スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

同感です

『ほとんどが自慢話と自己弁護『』反省がまるでない』というご意見、まったく同感です。
彼が総理を辞めたのは、佐川急便からの借金の釈明に行き詰ったことが原因と見るのが通説で、ご本人が言うような『やるべき仕事を終えたので、退場したわけです』といった格好のいいものではありません。
編集委員の星浩は、インタビューでこういう点を突っ込むこともなく、『取材を終えて』ではお世辞としか受け取れないことまで書いて恥ずかしくないのでしょうか。
インタビューを受けてくれただけで、餌をもらった犬のように喜んで相手の言うことを垂れ流しにする、きちんとした批判のできない『ジャーナリズム』が、ダメな連中の横行を許しているのだと思います。

Re: 同感です

Moleさん
コメントありがとうございます。
励みになります。
sidetitleプロフィールsidetitle

えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle最新トラックバックsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitleFC2カウンターsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleリンクsidetitle