【朝日新聞】(耕論)安倍談話の歴史観:『日露戦争「悲劇の始まり」』

10月10日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。8月に出された安倍談話について3人の識者がそれぞれ語っています。ここで取り上げるのは、韓国・国民大学教授の李元徳氏の『日露戦争「悲劇の始まり」』。

 安倍談話には「日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました」とあります。これは韓国の立場から見て、最も違和感を覚える部分です。
 日露戦争は朝鮮半島と満州の支配をめぐって争われ、日本がロシアを破った。日本は1905年に第2次日韓協約で韓国の外交権を握り、保護国にします。そして10年には韓国を併合し、植民地にしてしまう。日露戦争は、朝鮮半島からみれば勇気づけられたどころか、悲劇の始まりだったわけです。
(略)
安倍談話では1931年の満州事変から、進むべき針路を誤ったとなっています。村山談話以降の日本政府の歴史認識を否定し、後戻りしたかのようです。一方で安倍談話は「歴代内閣の立場は、今後も、揺るぎない」としている。相矛盾する考え方で、どちらが安倍首相の本当の歴史認識なのか。
 朴槿恵大統領は「揺るぎない」という部分に注目して一定の評価をしましたが、それは日韓関係をこれ以上、悪くしないための戦略的な判断だったと思います。実際にはより、不信感は強くなったのではないでしょうか。
 私は安倍首相が韓国嫌いだとは思っていないし、韓国の重要性も理解していると思いますが、今回の談話には韓国に対する怒りも感じる。慰安婦問題などで極端に悪化した日韓関係の現状の反映かもしれません。「ポスト安倍」になれば、村山談話の歴史認識に戻れるのか。それが、大きな関心事です。


日露戦争の評価が同じアジアでも欧米植民地の人々と、朝鮮半島の人々では感じ方が違うのは分かります。

気になったのは、『私は安倍首相が韓国嫌いだとは思っていないし、韓国の重要性も理解していると思います』です。

普通に考えて、あれだけ嫌がらせをしてきたのですから、安倍首相は韓国が嫌いだと思います。何で、李氏が、安倍首相は韓国嫌いではない、と考えているのか不思議でなりません。

韓国の重要性も理解している』というのも分かりません。私には日本にとって韓国がなぜ重要なのか理解できませんし、李氏も韓国が重要である具体的な根拠は挙げていません。

朝鮮半島の歴史観と反する日露戦争の評価を入れ、中国には配慮したものの韓国は黙殺したように見える(「韓国に対する怒りも感じる」)談話の内容から考えて、安倍首相は、韓国が嫌いで、重要だと思っていない、というのが私の仮説です。

日本に影響力のある米国は、日中関係は喧嘩になるのは困るかもしれませんが、仲良くなりすぎるのも困るはずです。しかし、日韓が仲良くなることで韓国が中国陣営に入ることを食い止めたいはずです。そうした米国の意図を十分承知していながらも、安倍談話は韓国を黙殺したということが、この仮説を裏付けています。
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