【朝日新聞】管理職の自殺リスクは高いのか?

11月5日朝日新聞朝刊。「管理職の男性、自殺リスクが高い? 5千人を分析」より

 男性では経営者らの管理職がほかの職業に比べ、自殺するリスクが高い可能性があるとする論文を、国立国際医療研究センターの和田耕治医師(公衆衛生学)らが精神医学の国際誌に発表した。欧米では管理職の人はリスクが低いと指摘されており、日本では異なる傾向がみられたという。
 人口動態統計と国勢調査のデータをもとに、2010年に自殺した25~59歳の日本人男性約5千人について分析した。国勢調査で分類された11種類の職業別に自殺者の割合をみると、商品販売などに従事する販売業が10万人当たりで14・7人と低かった。
 統計学的な調整を加えて自殺リスクを計算し、販売業を基準に比較すると、経営者や会社役員などの管理職は3・9倍で、最も高かった。次いで接客などのサービス業が3・6倍、農林漁業は3・5倍だった。無職の人は除いた。女性は調べていない。
 和田さんは「管理職の自殺リスクが高い理由は明確にはわからないが、景気低迷による事業の失敗や、強いストレスなどが関係している可能性がある。リスクが高かった職業については、相談体制を充実させるなど対策をとっていく必要がある」と話す。(武田耕太)


職業別に自殺リスクを調査するというのは内閣府も発表していますが、こちらの調査はさらに細かく職業を分けて調べています。おそらく仕事と自殺の関係を分析しようという意図だと思います。
内閣府の発表

ただ、自殺の原因で最多なのは健康問題です。職業と関係ありそうなのは経済・生活問題と勤務問題です。自殺原因を調査で考慮しているのか気になります。
内閣府の発表

また、自殺率のもっとも多い無職者を除くべきではありません。想像ですが職を失ったショックで自殺した人は相当数いると思います。

また、女性を調べない、というのは腑に落ちません。内閣府の発表をみると、自殺者の男女比はだいたい2対1です。たしかに女性自殺者は男にくらべて少ないですが、無視できるほど少なくはありません。
内閣府の発表

日本の管理職の自殺リスクが欧米よりも高いのは、おそらく“名ばかり管理職”が理由です。25歳の店長が本社に追いつめられて自殺したとして、それを管理職というくくりに入れるのは実態をあらわしません。たとえば40歳以上に限定して比較すべきです。
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