【NHK】『“家族”と認めてほしい 同性カップル承認の波紋』

NHK、クローズアップ現代。11月18日放送

東京都渋谷区で同性カップルを認定する「パートナーシップ証明書」が発行されるようになった。ただし、この証明書では、相続権であるとか税金の配偶者控除などは保障されない。

この証明書発効に関して、区内から反対意見が複数寄せられた。その主なものは、
-家族制度が崩壊する。
-少子化を助長する。
-婚姻を定めた憲法に「違反」している。

同性カップルでパートナーと死に別れた男性の体験が語られた。
・パートナーは同性愛であることを家族に打ち明けていなかったので、男性と家族が会ったのは、パートナーの死の数日前だった。
・臨終の際に立ち会うことを拒否された。死ぬことが分かっていたのに病室を後にせざるを得なかった。
・葬式には、「友人」という肩書きでなら参列していい、と言われた。しかし嘘はつきたくなかったので葬式に出(られ)なかった。
・遺産相続はできなかった。

東京都世田谷区でも、住民の声を受け、渋谷区と同様の制度をはじめた。

世田谷区議上川あや氏の話。

これ(この制度)は承認することだけで何の権利もないっていう方は多いと思う。
確かにその通り。
でも正面から肯定することさえしなかった行政が同性を愛するということを肯定して、そこにいる人達の存在を無にしない、認める。
そこからいろんなことが実際に始まるはずと私は思っている。


同性カップルが現在直面している具体的な不利益として次のものがあげられた。
-不動産契約を断られた
-診察での同席拒否
-生命保険の受取人になれない
-遺産を引き継げない

パートナーシップ証明書で、不動産契約や診察の同席などが認められるよう期待されている。生命保険については認める事業者がでてきている。

■感想
渋谷区と世田谷区の対応には賛成です。ほかの自治体もみならうべきです。

渋谷区に寄せられた反対理由に反論します。

まず、家族制度の崩壊というのは大げさです。もともと同性カップルはそこに存在していたのですから、それを行政が認めたことで今の家族制度がひっくり返るわけではありません。

これは憲法違反との指摘とも関係しているでしょう。確かに、憲法は“婚姻は、両性の合意”とあるので同性婚まで認めていないように(実際は想定していなかっただけかと)思います。しかし、今回の制度は病室への立ち入りや部屋の賃貸などでの不利益を解消するためのものです。もしかしたら起案者は同性婚をにらんでいるのかもしれませんが、この段階で反対する理由は見当たりません。同性婚が発議された際に議論をすればよいことです。

安保法制をみて徴兵制の心配をしている構図と同じだと思います。心配が妄想レベルです。

少子化に逆行しているというのもうなずけません。子供を持ちたくても持てない人を支えるのが少子化対策です。結婚したくない、子供は欲しくない、といっている人に生き方を強要するべきではありません。

上川議員の発言には同意できます。いままでまったく意識されていなかった同性カップルについて、存在を認めたというのは大きいと思います。

上川議員の発言を聞くと、際限のない権利拡大要求を連想して拒絶的になる人もいるかと思います。しかし、それは具体論をみて、認めるべきものは認めていけばいいだけのことです。

葬式に出られたなった件ですが、「友人」として出席することを、嘘をつくことになる、と拒否したのは、やや納得できません。それは嘘ではなく方便ではないでしょうか。家族の対応に不満があったのは想像できます。しかし、希望をすべて呑ませるか、すべて拒否されるか、という二者択一ではなく、妥協することを考えて欲しかったです。不自然なまでの潔癖さを感じます。

保険金の受取りは犯罪に悪用されるおそれがありますので、慎重な制度設計が必要だと考えます。

遺産相続については、相続税に詳しいわけではありませんが、遺書を残すことで相続させられるのではなかったかと思います。遺言ではカバーできない不都合があるのでしょうか?
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