【朝日新聞】「(戦後70年 エピローグ:1)」への雑感

12月6日朝日新聞朝刊。特集記事「(戦後70年 エピローグ:1)越境 多様な欧州、憎悪が分断」より

 パリ同時多発テロの8日後。地下鉄が閉鎖され、テロ警戒レベルが最高の「4」に引き上げられた直後のベルギーの首都ブリュッセルに入った。治安当局が「実行犯が潜伏している」とみて捜索を繰り返す現場に近づこうとタクシーに乗った。
 モロッコ系だというベルギー人のタクシー運転手の男性に問われた。「テロリストが潜伏している可能性があるなら、欧米は、なぜブリュッセルやパリを空爆しないんだ?」
 男性の言葉は、そのまま欧州の矛盾を言い当てているように感じた。「テロとの戦争」の矛先は、欧州の外に向けられている。だが、テロ実行犯の多くは、ベルギーやフランスで生まれ育った若者たちだ。
 第2次世界大戦後、欧州は経済的連携を深め、1993年に欧州連合(EU)を設立した。各国は経済発展のため、外国から積極的に労働者を受け入れ、今では、人、モノ、カネが自由に動き回る。戦後70年を経て、日本と近隣の国々の間では緊張が続くが、欧州では「溶ける国境」がもはや比喩ではない。
(略)
(ブリュッセル=高久潤)



欧米は、なぜブリュッセルやパリを空爆しないんだ?」との言葉には、考え込まされました。

“空爆している場所はテロリストが占拠しているのであって、隠れているのではない。だからブリュッセルやパリを空爆しないのだ”と反論できなくはありません。

しかし、仮にISがパリやブリュッセルを占領して市民が囚われの状態にあるとして、果たして欧米が空爆をボコボコするかといえば、私には疑問です。

ヨーロッパと中東を差別的に取り扱っているというのは、決して邪推だとは思えません。


モロッコ系だとはいえベルギー人が、“欧米はなんで・・・”と嘆くことにも違和感がありました。このタクシー運転手が1世なのかなんなのか分かりませんが、国家への帰属意識が希薄すぎます。こうした人たちが社会に溶け込んでいるのは、果たしてよいことなのでしょうか。


ISによる欧州のテロから「溶ける国境」という論点を抽出しておきながら、比較例が日本と近隣諸国の関係というのは、いただけません。

国境が溶けているのは欧州だけではありません。ISが暴れまわっているシリアやイラクの方も相当に溶けています。

シリアのように国境が溶けてしまうと国民は不幸のどん底です。欧州のように意図的に溶かした場合も今のところ成功したとは言いがたいです。

この二例を素直に評価すれば、国境は溶けない(溶かさない)方が国民は幸せなのだと思います。
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