【朝日新聞】新聞は自称専門家に話を聞くべきではない

12月8日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。選びなおしとなった五輪エンブレムについて三人のインタビューです。そのなかから、ネットニュース編集者・中川淳一郎氏の「嫉妬で動くネットの凶暴」より

 「盗用疑惑への佐野研二郎氏の説明がおかしい」「彼の事務所にこんなパクリ例がある」。指摘や批判が次々に噴き出し、インターネット上で歴史的といえる「炎上」が続いた夏でした。
 もしネットがなかったら、多くの人に「なんかパッとしないなあ」と感じさせながらも、旧エンブレムは使われていたでしょう。最終的に白紙撤回せざるを得なかった組織委員会も、佐野氏もその擁護者たちも、荒くれたネットの世界にどう対応すべきかという「ネットの作法」を分からないまま墓穴を掘りました。
 最初の、そして最大のミスは「エンブレムはベルギーの劇場のロゴとそっくり」という指摘が出た時の対応でした。僕が佐野氏なら、すぐ現地へ飛んで、コンセプトなどをベルギーのデザイナー、劇場に説明しました。まずラインをオフにして、人とリアルに真剣に向かい合うこと、「オンラインよりオフライン」が、ネットでトラブルが発生した時の鉄則です。
 それを「一人が騒いでいるだけ、放っておけ」という態度をとると「炎上」につながります。今回、ベルギー側と話し合いの後、握手した写真でも公開しておけば問題は静まったかもしれない。佐野氏は逆に「まったく似ていない」「パクるということをしたことは一切ない」と、強い言葉で全面否定した。その結果、ベルギー側を硬化させただけでなく、ネット民の猛反発を招いてしまいました。
(略)
 (聞き手・永持裕紀)


中川氏の意見は胡散臭く感じます。

インタビュー全部を読んでも、中川氏が「炎上」を食い止めた経験があるとか、逆に「炎上」を食い止められなかったので失敗する法則を知っているとか、いう人であるかどうか書いてありません。中川氏は、なぜ自分は専門家と言えるのか、ということを証明していない自称専門家に過ぎません。

そもそもベルギーのデザイナーと劇場に直接会えば分かってもらえる、という想像が根拠を欠いています。分かってもらえなかったらどうなるのでしょう。あるいは、他にも、俺のをパクった、と言い出す人が次々と出てきたら、全部に直接会うのでしょうか。

ベルギーの件に蓋ができたら、その後のネットでの執拗な追及がなかった、というのも疑問です。中川氏は、ネット民の嫉妬が原因だった考えています。その仮定が正しいとしても、ベルギー側と握手した写真を公開したら嫉妬心がおさまり、「炎上」はなかったという理屈は、全く分かりません。

中川氏へのインタビューはまるで無意味です。

その点、東京芸術大大学院教授で「せんとくん」の作者として知られる籔内佐斗司氏のインタビューは説得力があります。「せんとくん」騒動の経験と芸術家としての見識に裏打ちされた、鋭い意見です。

せっかく紙面を使うのですから、自称ではなく本物の専門家にだけ意見を聞いて欲しいものです。
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