【朝日新聞】投書欄「どう思いますか」:“「日本出身力士」強調はおかしい”

2月3日朝日新聞朝刊の投書欄。毎週掲載の、一つの投書に対する反響の投書を載せる「どう思いますか」のコーナー。今週は、熊本県の非常勤職員(59)の投書が元です。

 ■「日本出身力士」強調はおかしい
 非常勤職員 (熊本県 59)
 大相撲初場所で琴奨菊が優勝し、「10年ぶりに日本出身力士が優勝」と大きく報道されました。事実には違いありませんが、その間に優勝した力士たちの努力や栄誉への敬意を欠くと感じるのは私だけでしょうか。精進を重ねてこの10年間に優勝した力士たちは、どんな思いでしょう。
 確かに、相撲は日本伝統の競技です。しかし、ことさらに日本出身力士であることを重視するのならば、それは国粋主義以外の何物でもありません。属性の枠に縛られる考え方では、地球規模の問題解決を迫られる時代には全く似つかわしくありません。
 出身国がどこであれ、幕内最高優勝という栄誉の価値は変わらないはずです。長きにわたり一人横綱の重圧を受けつつ相撲人気を支え続け、史上最高の優勝回数を更新した横綱もいるのです。
 精進の末に優勝した力士ならば、どこの国の出身の誰であれ、等しく称賛を送って祝福したいと私は思います。
 (1月26日付掲載の投稿)


私も同じ違和感を持っていました。

反響の中には賛成の意見もありましたし、素朴な郷土愛の発露のようなものなので大目に見て欲しいという感想もありました。

私の意見です。

他のスポーツ(サッカーでも野球でもテニスでも)日本人が海外で大活躍すれば、マスコミは「日本人選手○○大活躍」と書きたて、皆多いに喜ぶでしょう。相撲であっても地方紙が“我が県から初の優勝力士誕生”などと書くのも微笑ましいものがあります。

しかし、今回の「日本出身力士」報道には、それらとはちょっと違う臭いがします。あくまで臭いであって証明はできませんが、郷土愛とは紙一重で違う排他意識を感じずにはいられません。

個々の日本人が“大目に見て欲しい”というのはわからないでもありませんが、マスコミの報道(特に、“多文化共生”を謳っている朝日の報道)には違和感がありました。

さて、識者の意見として、経営コンサルタント・小宮一慶氏のものが載っていました。引用します。

外国人力士の活躍が目立つようになったのは1990年代以降。中国などの経済成長に対して日本経済が伸び悩み、「失われた20年」などと呼ばれている時期と重なる。
 外資の日本進出も進む中、自信を失い、世界の中で取り残されたような寂しさ、「外国」への漠然とした反発、かつての日本社会への郷愁を抱いている人も少なくない。今回の報道やファンの声は、そうした心理の反映では。
 だが、国籍をこえた競争が商品やサービスの向上につながるのは、企業もスポーツも同じ。現に外国人力士は大相撲のレベル向上に貢献し、ファンを喜ばせている。相撲界は外国人力士を迎えるだけではなく、世界への相撲普及を進め、五輪種目採用を実現させるくらいの戦略を練って欲しい。ファンとして、そう期待している。


的外れです。

経済が不調だからといって、日本人力士の活躍を喜んでいるわけではありません。この十年、日本人力士が優勝していなかったから喜んでいるのです。喜び方が良いか悪いかはともかく、原因となったのは日本人力士が長いこと優勝から遠ざかっていたことです。経済の不調は関係ありません。

その証拠に、経済が絶好調の時代でも、オリンピックの柔道で日本人が金メダルを取ると、似たような報道がされていました。

つまり、経済が良かろうが悪かろうが、日本人には排他的な性格があり、日本伝統のスポーツでそれがあらわになる、ということです。

なんでもかんでも経済(要するに金)に結び付けて考えるのは、商売柄とはいえ品がありません。
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