【朝日新聞】暴力団排除は憲法違反?

2月25日朝日新聞朝刊オピニオン欄。作家・高橋源一郎の「(論壇時評)メディアのいま 縮こまっているのは誰?」より

 優れた映画というより、観る者を深く問いただす映画であるように思えた。
 「ヤクザ映画」というジャンルがある。ファンも多い。そこには「ヤクザ」が出てきて反社会的な行為をするが、しょせんフィクションなので、わたしたちは安心して観ることができる。けれども「ヤクザと憲法」(〈1〉)は違う。ドキュメンタリーだから、出ているのは「ほんもの」のヤクザだ。殺人罪などで約20年服役した会長がしゃべる。組員たちが怪しげなふるまいをする。それが彼らの「日常」だ。だが、彼らは同時に追い込まれてもいる。様々な法によって。
 会長がカメラの前に分厚い紙の束を置く。全国のヤクザたちからの悲鳴にも似た「人権侵害」の訴えだ。親がヤクザなので幼稚園に通うことを拒否された。銀行に口座を開くことを拒まれた。だが、反社会的な集団である彼らは人権など主張できないのではないか。ふと、そう思う。すると、画面に唐突に、こんな文字が浮かび上がるのである。
「日本国憲法第14条
 すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又(また)は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」
 もう一度書く。彼らのような反社会的集団には憲法が保障する人権は適用されないのか。そのことを考えたくなる。そして、憲法や人権が何なのかも。だが、それはいまとても難しい。論じる場所がないからだ。当事者であるヤクザを登場させるだけで、便宜供与をしたと批判される。ならば、そんな厄介なものには手を出さない。メディアが逃げ腰になりがちなテーマを掲げたこの挑発的な作品が、一テレビ局によって作られたことに、わたしは感銘を受けた。
(略)


何も考え込むほどのことだとは思えません。親がヤクザだから幼稚園に拒否されるのはあたりまえですし、暴力団員に銀行に口座を開かせないのは正義です。

彼らは、一般市民に対して隙があれば、威嚇と暴力で金品を脅し取ろうとする犯罪組織の構成員です。幼稚園で子供どうしが喧嘩した際に、相手の家に押しかけて恫喝するかもしれません。普通の市民が忌避するのは当然です。

暴力団の構成員であることは人種・性別・門地とは関係ありません。信条ともいえませんし、社会的身分というのも無理があります。憲法14条のどこに反しているのか私にはさっぱり分かりません。

そもそも、暴力団員に「人権侵害」の泣き言を親分に書面で訴える習慣があるとは思えません。テレビ局のカメラが入っていることを意識してのことか、やらせです。

こんなものに騙されて感銘を受けているのは、おっちょこちょいだと思います。
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