【朝日新聞】「日本式教育」はマナーの源泉?

4月2日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。翁長忠雄中東アフリカ総局長の『日本式教育、「輸出」に期待』より

 日本ではごく当たり前の光景を、ここエジプトの人々は驚き、そして褒めたたえることがよくある。
 例えば、エレベーターや列車の乗り降り。日本では降りる人がいなくなるまで乗る人はじっと待つ。ところが、エジプトでは双方がドアのあたりで押し合いへしあい、収拾がつかなくなることも珍しくない。
 日本の日常生活に垣間見られる「規律」や「協調性」は、何によってはぐくまれたのか。エジプトのシーシ大統領が思い起こしたのは日本式の学校教育だ。
 シーシ氏は2月末に日本を初めて訪れ、国会でこう演説した。「教育分野での日本の経験は、経済及び社会の開発のための基本的な要素です」。学校教育を通じて規律正しい所作を身につけ、就労意欲を高め、経済成長につなげる。そんな道筋を考えているようだった。
 シーシ氏は忙しい日程をぬって東京都内の小学校に足を運んだ。政府間で教育分野での協力を深めることを合意。今後5年間で日本に留学生2500人を派遣し、エジプト国内の10校を日本式教育を導入するモデル校に指定する。
(略)


日本でエレベーターや列車の乗り降りが整然としているのは学校で規律を教え込んでいるからだと考えたエジプト大統領が、自国に日本式教育を導入しようとしています。

間違った考えだと思います。

まず、日本とエジプトの違いは学校教育だけではありません。平均所得も違えば宗教も違います。エレベーターや列車が導入された年数も違うかもしれません。両国は共通点を見つけるのが難しいほどに違います。

その中で、学校教育の差がエレベーターや列車でのマナーの差に結びついたと考える根拠はありません。

次に、エレベーターや列車で整然と並んでいるのは日本だけではありません。私はヨーロッパを旅行したことがありますが、普通に規律正しくしていました。かの国々が「日本式教育」を導入していると聞いたことがありません。

学校教育の差がエレベーターや列車のマナーの差に結びついたと考える根拠はいよいよ薄弱です。

学校教育から変えるなどという迂遠で遠大なことをせずに、駅や停留所で注意のアナウンスをした方が手っ取り早いと思います。
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