【放送大学】世界の中の日本:第1回

高橋和夫先生による、放送大学の講義「世界の中の日本」の視聴メモをUPします。

第1回は「新しい国家像を求めて~ 大国モデルからの離脱~」です。

・日本は明治維新のあと、欧米に追いつけ追い越せと目指すべきモデルを欧米に求めてきた。しかし、その欧米とは、米英仏独などの大国のことであった。これからは、日本の新しいモデルが必要である。
・北海の石油天然ガスで、北海沿岸国家は潤っている。背景には沿岸国家間の粘り強い交渉と相互理解があった。南シナ海や東シナ海の天然資源について、北海の事例が参考になるのではないか。
・北極の氷が解け始めたことで、新たな通商ルートができつつある。
・この講義のキーワードは「小国優位の時代」と「国境を越える市民」である。
・人間開発指数とかIT産業の活用ランクといった指標でも、人口の少ない小国が上位に食い込んでいる。
・国が小さいことで国民の意思統一がはかりやすく、変化への適応力が速いと考えられる。
・大国が優位なのは、戦争の時(兵力が多い)や貿易が自由でない時(自国内に市場がある)。現在は小国優位の時代になった。
・一方でEUやアセアンに見られるように、大きくなろうとする傾向もある。しかし、これはコインの裏表の現象である。大きな共同体をつくることで戦争を未然に防ぎ、自由貿易を活発にすることで、小国が生きやすくなった。グローバル化によって、大きくなることと小さくなることが並立することになった。

■感想
いくつかの指標で小国がランクインしているという理由だけで、小国優位との結論は早すぎる気がします。小国のすべてがうまい国家運営をしているわけではありません。小国でもうまくやっている国はある、というのであれば同意します。

ただし、講義で挙げた指標の上位にある小国は、北海の石油・天然ガスで潤った国です。小国だからうまくいったというより、地面を掘ったら金持ちになったというのが実情です。もちろん天然資源開発に努力したことは分かります。しかし、他の国がただちにまねできるわけではありません。

小国が優位なのは意思決定が早いから、という説明でした。そうであるなら、非民主主義国家であることも意思決定が早くなる理由の一つです。もしかしたら、民主主義国家が意思決定の遅さで劣勢になったとみなされる時代が来るのかもしれません。このまま中国が台頭してきたり、ロシアがかつての力を取り戻したら、民主主義体制より独裁体制の方が国は豊かになる、と考える人たちがでてくるかもしれません。

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

sidetitleプロフィールsidetitle

えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle最新トラックバックsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitleFC2カウンターsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleリンクsidetitle