【ウルトラマン】第2話:侵略者を撃て

人気も知名度も抜群の星人、バルタン星人の登場です。


バルタン星は、発狂した科学者の実験で星ごと消滅し、宇宙旅行中だった生き残りのバルタン星人が宇宙をさまよって地球にたどり着きます。

科学者がおかしな実験で生存圏を破壊するというイメージは、おそらく広島・長崎の核爆弾によって当時の日本人がいだいていたものだと思われます。「科学特捜隊」の活躍を描くドラマなのですが、単純な「科学」礼賛ではすまない、当時の日本人の心象が見えます。

ただし、バルタン星人を攻撃する軍の兵器はハゲタカという核ミサイルです。それを、都市の真ん中で使います。かなり小型のものらしくバルタン星人には効きませんでしたし、まわりに被害はでていなさそうですが、それでも核兵器という設定です。いわゆる「核アレルギー」というものがあったようには思えません。なにやら複雑な心象風景です。


劇中、イデ隊員は「宇宙語」を使って、バルタン星人との会話を試みます。イデ隊員にいわせると、実際に宇宙人としゃべった経験はないそうです。そして、イデ隊員の努力もむなしく、バルタン星人に、わかりにくい宇宙語だと酷評される始末です。

このエピソードから、この世界の地球がバルタン星人を含む宇宙文明の一端に触れていたとは、解釈すべきではないようです。その後の話からしても、地球は他の星との交流はないはずです。「宇宙語」のエピソードは、日本人と英語の関係を、戯画化したものと受け止めるべきでしょう。


科学特捜隊のムラマツキャップは、バルタン星人にいきなり攻撃することに反対し、話し合いを提案します。理性的な平和主義です。ハヤト隊員も地球の文化や習慣を守るならば受け入れる用意があることを伝えます。いきなり敵対せず共存の道を探すという態度は、優良な子供番組だといえます。(もっとも、ハヤト隊員の意識がウルトラマンのものであるなら、バルタン星人が地球に移住することを、第三者であるM78星雲のウルトラマンが許可したことになり、若干ひっかかります)

バルタン星人の移住は、二つの理由で失敗します。第一に、地球に来たバルタン星人は20億3千万人という膨大な人口であったこと。第二に、バルタン星人は「死」が理解できなかった、すなわち地球人類の文化とはあまりにも異質だったこと。

バルタン星人も普通に死にますので、「死」がないわけではありません。しかし「死」が悪いこととか忌避すべきことという概念を持っていなかったようです。地球人類とは死生観が違います。大雑把に言えば、宗教が異質すぎます。

バルタン星には住めなくなった彼らは、今で言う難民なのですが、宗教が違うこととあまりにも数が多いことで、流入を拒否されたという非常に今日的な話といえます。


最後に20億のバルタン星人の船はウルトラマンに破壊されます。つまり大量虐殺の憂き目を見ました。昔見た時は子供だったせいか気にもとめませんでしたが、大人になって20億の大量虐殺シーンをみたら、軽くショックを受けました。


なお、この回でわかったことですが、科学特捜隊のメンバーは基地に住み込みで働いているようです。アラシ隊員とイデ隊員は基地内の同室で寝ていました。これだけだと、夜当番ということも考えられますが、ハヤト隊員はパトロール任務中でしたし、夜間の緊急対応なのに隊長もフジ隊員もすぐ執務室に現れました。これらのことから、隊員は基地で寝泊りしていると考えられます。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

sidetitleプロフィールsidetitle

えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle最新トラックバックsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitleFC2カウンターsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleリンクsidetitle