【朝日新聞】ジョディ・フォスター氏のインタビュー

6月9日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。映画女優にして監督としても活躍しているジョディ・フォスター氏のインタビューです。主に女性の映画監督が活躍できない現状について語っています。

(略)
 ――確かに、映画界についてのサンディエゴ州立大の調査では、昨年公開の興行収入上位250作の米映画のうち、女性監督の作品は9%、17年前と変わりありませんでした。なぜでしょうか。
 「女性監督は、リスク要因だと考えられているからです。映画が娯楽の王様だったころ、人々は映画館に頻繁に足を運び、いろんなタイプの映画を観賞していました。いま、映画館に足を運ぶ人たちは減り、見に来る人々はストーリーでなく、刺激や非日常を求めています。だから『スパイダーマン』『アベンジャーズ』といったヒーロー映画のシリーズ作品しか生まれないのです。こうした特撮や特殊効果を駆使した超大作は、必然的に巨額の制作費がかかります。映画会社の幹部たちは、数億ドル(数百億円)も投資するビジネスの命運を女性に託したくはないのです」
(略)
 ――すでに大手動画配信会社がつくるドラマを監督するなど、映画以外に活動を広げていますね。
 「新しいメディアはハリウッドに比べて低予算なので、自由があります。女性の才能を信じて任せてくれるのです。一方でハリウッドはCGを駆使したヒーローものばかり。あと10年もしたら、ハリウッドから人間ドラマが消えるのではないでしょうか。あまり議論になっていませんが、女性監督の登用や賃金格差よりもこちらの方が深刻な問題かもしれません」
 (聞き手・伊藤恵里奈、石飛徳樹)


映画監督の性別など気にしたこともありませんでした。それより気になったのは、昨今、映画館に来る人は人間ドラマを期待しているのではなくCGを駆使した大作目当てである、という発言です。はっきりしたデータがあるわけではありませんが、私もそんな気がしていました。

現代の人間が刹那的になっているからかもしれませんが、別の可能性もあります。

DVDやブルーレイの普及によって、映画館で観るものと自宅で観るものの差が縮まってきたように思います。画面の大きさや音響は映画館にはかないませんが、自宅の映像機器でもかなり上質な映像が楽しめるようになってきました。

こうなると、映画館で観るのは大画面や音響を目いっぱい活用した映画で、ドラマ性の高い作品はレンタルして家でじっくり観る、というのは分からない話ではありません。

この傾向を食い止められるのは、映画公開直後にネットで感想を語り合うという新しい文化かもしれません。
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