【朝日新聞】「リベラルの嘘は許さない」は本当か?

6月18日朝日新聞朝刊。早稲田大学の長谷部恭男教授と法政大学の杉田敦教授の対談です。

(略)
 長谷部 ただ安倍さんは、前回総選挙の時も、消費増税を再び延期することはない、増税できる経済状況に持って行く、断言すると言っていました。それを「新しい判断」と言ってチャラにしたのに、人々はさほど怒っていない。ペンキを塗り重ねて過去をなかったことにしてしまう、政権の行動様式に慣れてしまったのでしょうか。
 杉田 集団的自衛権の行使容認は事実上の解釈改憲でしたが、政府は「新しい解釈」で押し通しました。今回の「新しい判断」と構造が似ていますね。
 長谷部 日本をとりまく国際環境が変化したから、集団的自衛権の行使を認めるのだと言いつつ、どこがどう変わったか明確な説明はなかった。消費増税の再延期をめぐる「リーマン・ショック級」という理屈はさすがに通用しないのでひっこめましたが、理由がないという点で同じです。
 杉田 安倍さんは昨年、集団的自衛権の行使は限定的だと国会で何度も断言していましたが、「新しい判断」が通用するなら、これだって覆せる。
 長谷部 民主党政権に対して、マニフェスト違反だ、嘘をついたと怒っていた人たちはどこに行ったのでしょうか。
 杉田 もともと、人々はなぜか保守の嘘には寛容で、リベラルの嘘は許さないという政治的非対称性がありますが、それにしても行き過ぎの感があります。
(略)


もともと、人々はなぜか保守の嘘には寛容で、リベラルの嘘は許さないという政治的非対称性があります」というのが世界中で昔から、つまり古今東西で言われているのかどうか分かりません。説明がないので今の日本での現象だとみなして、別の解釈ができると思います。

まず、民主党のマニュフェスト違反に人々が怒ったのは、多くの国民が民主党のマニュフェストの内容を支持していたからです。だから選挙で勝ったし、違反したら怒ったのです。

一方、消費税増税は多くの国民が反対していました。だから、増税を再延期したことに怒らなかったのです。

つまり、保守とかリベラルとかではなく、国民の期待に反した方の評判が悪くなった、という実に当たり前の現象でしかありません。

また、最近の政治スキャンダルで有名なのは、甘利大臣(保守)・山尾民主党政調会長(リベラル)・舛添東京都知事(保守)の三人ですが、甘利大臣はも舛添都知事も辞職するまで追求されました。しかし民主党の山尾氏への追及はなくなり、役職上は無傷です。

より政治権力に近い方への追求が厳しいのは当然ということなのかもしれませんが、最近の例では保守への風当たりの方が強かったというのが現実です。

人々はなぜか保守の嘘には寛容で、リベラルの嘘は許さない」というのは私には本当だとは思えません。
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