【アニメ】ハイスクール・フリート
少女ミリタリーものという「ガールズ&パンツァー」が切りひらいた路線の、軍船版です。
女の子がたくさん出てきますがエロ要素がない、というのも「ガルパン」と同じです。そして、人が死なない、という点も踏襲しています。
アニメで人の死を論ずるのにキャラクタと世界設定という二つの要素が重要です。
キャラクタというのはデザインも含みますが性格もあります。可愛らしいデザインでいつもニコニコ笑っているようなキャラクタだと、死というイベントは不向きです。
一方、世界設定が人の死を要請する場合もあります。典型例は戦争を描いたものです。魔法で戦うという設定だと誰も死ななくてもさほど気になりませんが、現実に存在する武器で戦闘をしている場合は、人が死ぬことが自然です。
人の死に対して、キャラクタと世界設定が、それぞれ別の要請を出す場合があります。それは必ずしも欠点ではありません。可愛らしいデザインのキャラクタが予想しない突然の死を迎えることで視聴者の心は大きく揺さぶられます。そうした作品のいくつかは名作として記憶されています。
難しいのは、世界設定が死を要請しているのに、キャラクタが死なない場合です。このパターンは、下手をすると“ぬるい”と評価されかねません。これをいかに回避するかが手腕の見せ所です。
「ガルパン」の場合は、世界設定とキャラクタの矛盾ではなく、世界設定の中に矛盾を囲い込みました。“戦車で戦うという芸事です。女子のたしなみなのです”というやつです。この絶妙な設定のおかげで“ぬるい”という批判は成立しません。
一方、「ハイスクール・フリート」の場合は、なんの仕掛けも見当たりませんでした。派手な砲撃戦を繰り返しているのに、誰も死なないので、ぬるさを感じずにはいられません。
しかし、最終話の最後に、キャラクタの死に匹敵する大きな出来事が起きます。正直に言って、“やられた”と思いました。こういう逆転劇があるとは予想していなかったので、感涙しました。
今期はこれが一番面白かったです。
女の子がたくさん出てきますがエロ要素がない、というのも「ガルパン」と同じです。そして、人が死なない、という点も踏襲しています。
アニメで人の死を論ずるのにキャラクタと世界設定という二つの要素が重要です。
キャラクタというのはデザインも含みますが性格もあります。可愛らしいデザインでいつもニコニコ笑っているようなキャラクタだと、死というイベントは不向きです。
一方、世界設定が人の死を要請する場合もあります。典型例は戦争を描いたものです。魔法で戦うという設定だと誰も死ななくてもさほど気になりませんが、現実に存在する武器で戦闘をしている場合は、人が死ぬことが自然です。
人の死に対して、キャラクタと世界設定が、それぞれ別の要請を出す場合があります。それは必ずしも欠点ではありません。可愛らしいデザインのキャラクタが予想しない突然の死を迎えることで視聴者の心は大きく揺さぶられます。そうした作品のいくつかは名作として記憶されています。
難しいのは、世界設定が死を要請しているのに、キャラクタが死なない場合です。このパターンは、下手をすると“ぬるい”と評価されかねません。これをいかに回避するかが手腕の見せ所です。
「ガルパン」の場合は、世界設定とキャラクタの矛盾ではなく、世界設定の中に矛盾を囲い込みました。“戦車で戦うという芸事です。女子のたしなみなのです”というやつです。この絶妙な設定のおかげで“ぬるい”という批判は成立しません。
一方、「ハイスクール・フリート」の場合は、なんの仕掛けも見当たりませんでした。派手な砲撃戦を繰り返しているのに、誰も死なないので、ぬるさを感じずにはいられません。
しかし、最終話の最後に、キャラクタの死に匹敵する大きな出来事が起きます。正直に言って、“やられた”と思いました。こういう逆転劇があるとは予想していなかったので、感涙しました。
今期はこれが一番面白かったです。
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