【朝日新聞】保守政治家の懐は狭くなったのか?

8月5日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。「社説余滴」のコーナー。箱田哲也国際社説担当の「今は昔か、保守の懐深さ」より

(略)
 岸(信介・元首相)と親交があり、「日韓外交の怪物」の異名をとる崔書勉(チェソミョン)さん(89)にそんな話をすると、かつての保守政治家の懐の深さを物語る逸話が次々に飛び出した。
 「岸は何度も、韓国には悪いことをしたと謝った。それどころか反日で鳴らした李承晩に特使を送り、(同郷で初代韓国統監の)伊藤博文の過ちをわびさせた」
 冷戦は終わり、日韓の二国間の間合いも、両国をとりまく状況も大きく変わった。
 歴史問題にのみ焦点をあてるような言説にも刺激されるのか。いつの間にか周辺国に勇ましい発言を繰り返すのが保守であるかのような印象が日本に広がりつつある。
 今と昔の保守政治家は、どう違うのか。眉間に深いしわを刻みながら崔さんは語るのだった。「昔は皆、反共や経済といった目的とともに、どんなアジアを作るかという夢も抱いていた。今の保守には目的しかないんじゃないの」


箱田氏や崔氏の言う「保守政治家」が日本人限定なのか韓国人も含んでいるのか曖昧です。案外、箱田氏は日韓の保守政治家をまとめて批判しているのに対して、崔氏は日本の保守政治家だけを標的にしていたといった食い違いがあるかもしれません。

それはともかく、昔の人と今の人の行動の違いの理由を個人の資質に求めるのはたいてい間違っています。“近頃の若い者は・・・”という愚痴の亜種です。

日本の韓国にたいする配慮が減った(なくなった)のは、懐の深い政治家が減ったという情緒過多の理由ではないと思います。

第一に、韓国が日本と切り離された時期の問題です。同じ国だった記憶を持っている人たちにとって韓国は外国の一つとは割り切れない思いがあったのでしょう。しかし、戦後生まれの人間にとって、韓国は外国の一つに過ぎません。特別扱いをする必要は感じません。

第二に、冷戦の終了です。共産主義の侵攻に対して、韓国は防波堤になっていました。現在、その意味合いは薄れた(なくなった)ので、配慮も減少します。

第三に、韓国の異様な反日姿勢が日本国民に知られるようになったことです。第三国に出かけて日本の悪口を言うとか、天皇は韓国に来て土下座しろとか、韓国政府は言いたい放題を積み重ねてきました。それを見て日本人の世論が硬化し、日本の政治家が「懐の深さ」を示すことできにくくなりました。

合理的な説明から目をそらして、個人の資質の問題にするのは知性的とは思えません。
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