【本】君は人生を戦い抜く覚悟ができているか?

著:鳥越俊太郎
初版:2015年8月1日

このblogでジャーナリストの鳥越俊太郎氏の話題を取り上げると、なぜか反響がおおきいです。調子に乗って、図書館で見つけた鳥越氏の本を読んでみました。

内容は著者のジャーナリスト人生のエピソードを通じて、若者に仕事に必要なスキル・心構えを伝える、というものです。

本当に仕事の哲学が学べるとは思えませんし、そういう目的で読む人も実際には少ないでしょう。記者の裏話を読ませたい・読みたいというのが本音かと思います。

意外だったのは、鳥越氏が都知事選挙であらわにした反自民という思想がどこから来ているのか、この本を読んでも分からないことです。何かの体験なり、思索が、「ストップ・ザ・安倍」になったはずなのですが、読み取れません。野党に対するシンパシーも見えません。一冊だけで判断するのは早計かもしれませんが、もしかして彼の反自民は、それほど根深い考えではないのかとさえ思えます。

今読むと面白いエピソードもあります。

著者は、サンデー毎日の記者時代に政治家の浜田幸一氏(通称ハマコー)に、業務上横領・障害逮捕監禁の前科があることを暴きました。その後、浜田氏がパリにフライトすることを突き止めた著者は、同じ機の隣の席を予約します。当時、鳥越氏はテレビの仕事をしていなかったためか、浜田氏は鳥越氏の顔を知りません。鳥越氏は、たままた同乗した振りで話しかけ、仲良くなった後で、名刺を出してインタビューを試みるという作戦に出ます。

名刺を出した後、こうなりました。

浜田氏は、「ん?『サンデー毎日』?『サンデー毎日』は、こないだ俺のことをさんざん悪く書きやがって!」と怒りました。
さすがに僕が書いたというのは言えなかった。「僕が書いた」と言ったら、恐らく取材できないだろうと思って黙っていました。
そこで私はこう言いました。「先日の記事は、編集部内でも、『発表すべき派』と『発表すべきでない派』に分かれました。私は発表すべきだと思いました。それは将来、浜田先生が総理大臣になるかもしれないからです。そのときにこういう過去の経歴が出ると、大スキャンダルになる。それは国民もあなたも不幸です。でも、いま出しておけば、そのとき爆発することはありません」と説明しました。
(中略)
「総理大臣」という言葉に気をよくした彼の態度は、ガラっと変わりました。それからは質問に全部正直に答えてくれたのです。


「総理大臣」を「東京都知事」に、「国民」を「都民」に置き換えても十分通じる話です。過去のスキャンダルを暴く報道は、本人にも選挙民にも良いことだ、というありがたいお話です。笑えます。

※鳥越氏に対する報道は、選挙中だったので選挙妨害に当たるのではないかと今でも思っています。したがって、浜田氏に対する報道とは別ものと考えるべきかもしれません。しかし、こうして読むと、無性に笑えてきます。
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