【朝日新聞】読書感想文について

9月2日朝日新聞朝刊。「読書感想文マニュアル、あり?なし? 配布する小学校も」という記事より

 小学校の夏休みの宿題の定番となっている読書感想文。苦手意識を持つ子どもも多く、書き方を指南する本や塾の講座も目立つ。今夏、感想文の「書き方マニュアル」を配布した小学校があり、その詳細な内容をめぐってSNSで賛否両論の意見が飛び交った。
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 「読書感想文を書いてみよう」と題されたマニュアルはA4判1枚。童話「シンデレラ」を例に、書き出しでは小説の一部を抜き出す▽抜き出した部分について自分の考えを書く▽本を選んだきっかけ、読み始めたときの感想を書く▽自分の体験を書く▽書き出しの部分に戻る▽その本を読んで、自分がどう変わったかを書く――などとある。さらに「その瞬間、私は自分がシンデレラであるかのような気分になった」といった感想文の例文も記載し、物語にのめり込んでいる感じで書くことを勧めるなど、細かく指南している。
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 感想文が苦手な子は多いようだ。ベネッセ教育情報サイトが昨年8~9月、小学生の保護者に「子どもが一番てこずっているように見えた夏休みの宿題」を尋ねると、回答者132人のうち、読書感想文と答えた人は最多の約34%だった。「(子どもが)何を書いたらよいか理解していない」との声が目立ったという。
 マニュアル配布の是非では、専門家の意見も割れる。
 (略)
 元小学校教諭で児童文学作家の野村一秋さん(61)はマニュアルに懐疑的だ。「何も考えさせず、パズルをはめていくだけのような指導をすれば、子どもは一つの書き方は覚えるかもしれないが、楽しいと思うだろうか」
 十数年前まで勤務していた小学校では、読書感想文の提出を義務ではなく任意にした。義務にすると、子どもが本嫌いになりかねないと思ったからだ。目的はあくまでも本を読んでもらうこと。気に入った本に出会えたら、感想文を書けばいい。そんなやり方で、児童の3分の1が感想文を提出してきたという。その中からコンクールの最優秀作が出たこともある。
 「重要なのは書き方ではなく、どれだけ本音で書けるか。まずは、1学期の間に自分に合った本の選び方を指導することから始めるべきではないか」(杉山麻里子)


野村一秋氏の意見には共感します。読書感想文を無理矢理書かせることは本嫌いを増やしていると思います。本嫌いにならなくても、子供時代の読書感想文が楽しかったという人に会ったことがありません。

しかも、私の学校では課題図書といって決められた本を読んで感想を書く仕組みでした。その課題図書が実に面白くない。せめて多くの世代に支持されてきた名品(子供向けリライトでも可)を読ませるべきなのに、同時代の児童作家なるもののつまらない本を選択したのは何故なのでしょう? 利権の存在を疑います。

感想文の何が困るかといえば、暗にその本を褒めることを求めているところです。つまらない本を褒めるのは苦痛でしかありませんでした。

そして一番いけないのは、感想文を提出させて指導がないことです。これでは、なにが「良い」感想文なのか、なにが「悪い」感想文なのか児童にはさっぱりわかりません。書いて、提出した。それだけです。教える気がないなら課題を出すべきではありません。
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