【朝日新聞】感動ポルノ

9月3日朝日新聞朝刊。『「障害者×感動」に疑問符』より

障害者の姿を意図して感動的に描くメディアの手法に疑問を投げかける番組を、NHKが生放送した。
(略)
 NHKの番組はEテレの情報バラエティー「バリバラ」。「バリアフリー・バラエティー」の略で、障害者らが出演し、様々なテーマについて笑いを交えつつ本音を語る。
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 番組では冒頭、豪州のジャーナリストで障害者の故ステラ・ヤングさんのスピーチ映像を流した。ステラさんは、感動や勇気をかき立てるための道具として障害者が使われ、描かれることを、「感動ポルノ」と表現。「障害者が乗り越えなければならないのは自分たちの体や病気ではなく、障害者を特別視し、モノとして扱う社会だ」と指摘した。
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 バリバラを見た障害者支援NPO「ドリーム」(名古屋市)の伊藤圭太理事(32)は「メディアの伝え方について、障害を持つ当事者が思いを語ったのが面白い。問題提起になったのでは」。障害者を感動的に描く手法は好まないが、「映像をきっかけに支援団体への寄付につながることもあり、すべてが悪いとは言い切れない」と考える。
 脳に障害があり、手足が不自由な長男(23)と暮らす札幌市の女性(45)は「私たちにとって介助のある生活は日常で、健常者が歯を磨いたり顔を洗ったりするのと同じ。そう捉えて、特別視せずに伝えてほしい」と訴える。(真田香菜子、佐藤恵子)


民放の「感動ポルノ」番組にぶつけるという企画はNHKとしては品がないようにも感じますが、問題提起としては意義を感じます。

こうした「感動ポルノ」は障害者を取り上げた番組に限ったことではありません。

震災被害の報道の一部には美談と感動の垂れ流しがありました。バス事故の被害者をだしにした悲劇を増幅する報道もありました。活躍したスポーツ選手の紹介も似たような手法がまかり通っています。これらは主に民放テレビによるものです。

障害者施設でおきた大量殺人事件で被害者の家族が実名報道を拒んだのも、「感動」の物語として消費されることに耐え難い思いがあったのだと想像します。

出るべくして出た批判ではないでしょうか。
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