朝日新聞】「正反対の娘」

9月5日朝日新聞朝刊の国際面の「特派員メモ」。ベルリンの高野弦特派員の「正反対の娘」より

単身赴任先のドイツに長女(13)が遊びに来た。再会の喜びもつかの間、気になることを言う。日本の街はもっと清潔で美しい、何より社会が安全だ、等々。
私が初めて海外に出たのは20歳のとき。1980年代の米国だった。牛肉の安さに驚き、家々の広さがうらやましかった。カメラをぶらさげて集団で行動する日本人。そんなイメージを否定したくて、ひとりで歩き回った。
コンプレックスのかたまりだった私と正反対の娘。この差はどこから? いろいろと理由はありそうだが、ふと思いついたのが、出国前にテレビで見た「日本のここが素晴らしい」的な番組。外国と比較して自画自賛するような内容だ。見ていない、と彼女は言うが、そうしたものを受け入れる素地が今の日本にはあるのかな―――などと、つらつら考えてみる。
(略)


1980年代に日米を比較と、2016年の日独の比較はそれぞれ別の比較です。したがって1980年代に米国が素晴らしいと感じたことと、2016年にドイツより日本が素晴らしいと感じたことは、「正反対」ではありません。比較対象が違うとしか言い様がなく世代ギャップにつなげるのは無理があります。

また、娘さんの意見がテレビ番組の影響だろうと仮説を立てるのは結構ですが、番組を見ていないと否定されたにも関わらず、「そうしたものを受け入れる素地が今の日本にはあるのかな」とかたくなに自説をまげないのは、予断と偏見というべきです。新聞記者なのだから、ひとの話はきちんと聴くべきです。

虚心に考えれば、日独の街の清潔度は娘さんの実体験です。社会が安全度の違いも犯罪発生率を比較すれば、正しい意見を言っていることが分かります。

そもそも高野特派員が、米国旅行中の自分が「コンプレックスのかたまりだった」と告白しています。娘さんの意見がテレビの影響なのかと疑う前に、自分のコンプレックスの原因を探るべきだと思います。
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