【ウルトラマン】第二十三話:「故郷は地球」

ジャミラ登場

おそらくこれが「ウルトラマン」の最大の問題作でしょう。

日本で開催される国際平和会議に参加するメンバーの飛行機・船が相次いで襲撃され、調査のため科学特捜隊パリ本部よりムッシュ・アランが日本に調査に来ます。その頃、国道一号線でひき逃げ事件を起こした犯人の車が「見えない壁」に激突。科特隊は事件の関連を疑い調査を続け、見えない宇宙船が事故の原因とつきとめます。イデ隊員の発明で見えない宇宙船を撃墜しましたが、中から怪獣があらわれます。それを見たムッシュ・アランはつぶやきます。
「やっぱりジャミラ」
ムッシュ・アランの説明はこうです。ジャミラはある国の宇宙飛行士でしたが、事故を起こし見捨てられます。漂着した星の過酷な環境に適応するためジャミラは怪獣に姿を変えてしまいました。そして宇宙船を改修し、地球に復讐に来たのです。
水の無い環境に適応したジャミラは水に弱く、防衛隊やウルトラマンに浴びせかけられた大量の水の中でのたうちまわり死んでいきます。
イデ隊員は、暴れまわるジャミラに対しては「人間らしい心はもうなくしちまったのかよー」と叫ぶ一方、全てを隠蔽し墓碑銘を作ることで事件を終わったことにする為政者たちにも鋭いまなざしをむけます。

勧善懲悪でない悲しい物語ではあるのですが、よく考えると謎が多々あります。

・ジャミラを見捨てた「ある国」とはどこなのでしょう?
・ムッシュ・アランは怪物をみて、なぜ即座にジャミラだと気づいたのでしょう?
・パリ本部は、十年以上前に消息を経った宇宙飛行士ジャミラを何故犯人と疑ったのでしょう?
・ジャミラが地球に帰ってきたとしても、ジャミラが地球を恨んでいると、パリ本部が考えた理由は何でしょう?
・当初、国際平和会議の妨害をしていたジャミラは、なぜひき逃げ犯の車を襲ったのでしょう?
・登場したジャミラを見る限り、知性があるようには見えません。宇宙船の改修や国際平和会議の妨害といった知的な行動ができるようには思えません。

私は、次のように解釈しました。

パリ本部が事情を知っていたのですから、「ある国」つまりジャミラを見捨てた国は、フランスです。

ジャミラは通信で怪物化した自分の姿をさらして、地球に、直接はフランスに、復讐を宣告していました。だから、パリ本部は国際平和会議の妨害犯がジャミラだと疑い、ムッシュ・アランは怪物を見てジャミラだと分かったのです。

地球にたどり着いたジャミラは破壊工作をすすめますが、すでに地球の環境では暮らせなくなったジャミラは、故郷地球でじょじょに狂っていき、やがて完全に理性を失います。だから、最後はひき逃げ犯などというどうでもいいような車を破壊し、徒手空拳で暴れまわるという行動に出ました。

なんとも救いのない解釈をしてしまいました。

ところで、いかに環境が厳しくても、人間を含めた生き物が世代をまたがずに姿を変えることは困難です。したがって、人間のジャミラが自然に怪物化することは考えられません。おそらくジャミラは人為的に自分の体を改造したのでしょう。

これまた、救いのない解釈でした。

この項は、自分の勝手な想像で、ちょっと憂鬱になりました。
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えいび

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