【テレビ】クローズアップ現代+:“格差”“不満”声を上げる若者たち

11月10日NHKの「クローズアップ現代+」は「“格差”“不満”声を上げる若者たち」と題して、8月に解散した若者の集団SEALDsを取り上げました。

・アメリカの大統領選挙で29才以下の投票先を見ると、トランプ氏が37%、クリントン氏が55%、という出口調査の結果が出た。こうした若者のうねりはアメリカだけでなく、台湾でもスペインでも日本でも起きている。日本の若者の政治運動だったSEALDsを追った。

ナレーション「日本でも既存の政党を巻き込んで大きな社会現象となったSEALDs。しかし取材を通して感じたのはこの社会で若者の力を反映させていくことの難しさでした。メンバーは徐々に偶像化されていきました。身の丈を超えた期待が寄せられていく姿を何度も目撃しました。自分達の意見ではなく、他の世代の考えを代弁させられているのではないか、と感じられる場面もありました」

慶応大学小熊英二教授「21世紀型の社会運動だったと評価している。彼らは小さなグループでしたけれども人々が日頃から持っている政治に対する不満を表現する触媒になったと思う。(運動が拡大したのは)根本的には21世紀の現実に20世紀の政治システムが追いついていない。それが根本的な原因だと思う。20世紀とはコミュニケーションの技術も雇用のあり方も全く変わってしまっている。だけれども政党のシステムとかそういったものは20世紀のまま。それに対してとても強い不満が生まれている。それが根本的な原因だと思う。大きな不満がたまっているがために小さなグループでも大きな効果が示せる。恐らくこれは20世紀の政治システムが21世紀の現実に追いついていくことの始まりになる」

日本大学先崎彰容教授「若者が今回の行動を起こしたのを批判的に見る言葉の中には彼らが大きなワンフレーズによって現実社会をある種ラジカルに切り取ってそれに対して『我々は民主主義である』『いや、そうなると逆に相手はそうではない』となるので、この過激な二極化というか二つに正義と悪を分ける、それ全体をちゃんと位置づけて、そして結局は『この国自体をよくしたい』ということが基本だから第三極を立てるという場面があってもよかった。それがなかった。それが僕にとって非常に違和感があった。我々はそこからより深い議論、次に進める議論を引き出していかなければならない」

東京大学ロバート・キャンベル教授「去年の安保法制を巡る議論を見ていて確かに先崎さんが指摘するように後半は非常にフラットな既成のイデオロギーにかなり取り込まれるというか、染まった側面があったように思います。具体的には、打倒政権であるとか。(略)ただ一方では実名で自分の体験を語る若者たちがつぎつぎと現れて、その痛みの中から社会のルーツにどういうことが問題としてあるのか、そこに突破口を作っていくことは日本にとっては新しいことだった。珍しいことだった、という評価はしたいと思います」

■感想
私は安保法制には賛成だったので、SEALDsの主張には賛成していませんが、意見を主張すること自体は間違ったことだとは思っていません。しかし違和感がありました。

第一に、彼らにとって安保法制が切実な問題だとは思えなかったことです。雇用とか奨学金とかをテーマの運動だったら共感できますが、なぜ安保法制にあれほどの敵対視をしていたのか、ちょっと分かりかねます。第二に、彼らの運動が既成の政治勢力に操られているのでは、という疑惑が払拭できなかったことです。

番組では、SEALDsを若者の運動と捉えていますが、実際のデモの映像を見る限り、主催したのは若者であったとしても、デモ参加者の多くは大人でした。果たして、「世界の若者が声を上げている」証拠に、この安保法制反対デモが使えるのかは疑問です。
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