【朝日新聞】真実語っていたトランプ氏

11月17日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。トランプ氏勝利で終わった米大統領選についての人類学者・歴史学者のエマニュエル・トッド氏へのインタビューです。

(略)
 歴史家として見るなら、起きたのは当然のことです。ここ15年間、米国人の生活水準が下がり、白人の45歳から54歳の層の死亡率が上がりました。で、白人は有権者の4分の3です。
 自由貿易と移民が、世界中の働き手を競争に放り込み、不平等と停滞をもたらした、と人々は理解し、その二つを問題にする候補を選んだ。有権者は理にかなったふるまいをしたのです。
(略)
 民主主義という言葉は今日、いささか奇妙です。それにこだわる人はポピュリズムを非難します。でも、その人たちの方が、実は寡頭制の代表者ではないでしょうか。大衆層が自分たちの声を聞かせようとして、ある候補を押し上げる。それをポピュリズムと言ってすませるわけにはいきません。人々の不安や意思の表明をポピュリズムというのはもうやめましょう。
 (聞き手 編集委員・大野博人)


トッド氏の「「ドイツ帝国」が世界を破滅させる」はあまり感心しなかったのですが、このインタビューの結論部分には賛成します。

民衆の声を、ポピュリズムという言葉で切り捨てるのは、民主主義の理念に反していますし、人々の本当の要求を見誤ることにもつながります。トランプ氏の勝利も、イギリスのEU離脱も、愚かな大衆の馬鹿騒ぎ、と決め付けるべきではないと思います。

それとは別の話ですが、「白人の45歳から54歳の層の死亡率が上がりました」というだけでは、なんのことやら分かりません。

普通に考えて、「有色人種(非白人)の45歳から54歳の死亡率は上がったのか、下がったのか、変わらないのか」「元々、45歳から54歳の白人と有色人種の死亡率に差はないのか、あったとしたらどういう数値なのか」「44歳以下と、55歳以上の死亡率はどうなっているのか」「45歳から54歳の白人の死亡原因で増えたのは何なのか」といった疑問が浮かびます。

トッド氏は、こうしたことが気にならないのでしょうか?
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