【朝日新聞】無駄な五輪施設

11月26日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「耕論」のコーナー。今回のテーマは「いま五輪レガシーとは」です。その中から、日本トップリーグ連携機構会長・川淵三郎氏の「新アリーナ、収益見込める」を取り上げます。

 五輪でよく使われる「レガシー」の直訳は「遺産」です。この語感が、大会後の建物は五輪の思い出にしかならない、という右肩下がりの印象を与えていると感じます。
 けれども、東京都がバレーボール会場として江東区に新設を計画している有明アリーナは違います。見る側、使う側に配慮した1万5千人収容の多目的施設ならば、今までにないアリーナ文化を生み出せるのです。
 私はバスケットボール「Bリーグ」の立ち上げに関わりました。今年9月の開幕戦で代々木第1体育館を使い、音響設備など会場準備だけで3千万円かかりました。代々木第1は1万人収容で、入場料の3千円は準備費にしかならない。使用料も払わねばならず、この条件でもうけを生み出すことは難しかった。
 米ニューヨークにはスポーツもライブも演劇もできるマディソン・スクエア・ガーデンがあります。東京が世界一の都市を目指し、インバウンド(外国人観光客)をより増やすというのなら、単なる体育館ではない、様々なエンターテインメントに対応できるアリーナが、埼玉や横浜でなく東京の都心にあっていい。
 総工費約400億円の有明アリーナは五輪後も維持費がかかります。赤字を垂れ流し、税金を投入するようでは国民の理解は得られません。しかも、スポーツのチケット単価は安く、グッズ収入も少ない。ならば、スポーツ界は音楽界と連携強化することが望ましいと思います。
 音楽ライブの主催者が集う「コンサートプロモーターズ協会」の中西健夫会長と話す機会がありましたが、ライブ市場が拡大する一方、大都市圏は会場不足で、アリーナの必要性を強く訴えていました。代々木第1なども音楽の利用で収益を生んでいる。彼らと手を組めば、維持費の心配はありません。
 アジアに視野を広げれば、日本で行うスポーツや音楽のライブを共有できる人口は10億~20億人と言われます。有明アリーナは駅から徒歩約15分という少し離れた立地が問題視されますが、羽田空港からは車で約30分。これを生かさない手はないでしょう。
(略) 


川淵氏の主張は、スポーツだけ施設だと儲けをだせない、音楽関係の施設と抱き合わせにすれば儲かる、というものです。

それなら音楽だけの施設にした方がより儲かるはずです。赤字だったり、収支トントンだったりのスポーツ界との「連携強化」は、不必要どころか無駄にすぎません。

スポーツイベントに公金を投入しなければならない理由は全く理解できませんが、いまさらオリンピックの返上もできず、税金が必要だというのなら、せめて最小限の支出にとどめる方策を考えるべきだと思います。それが、関係者が持つべき最低限の倫理観です。

しかし、川淵氏の意見からは、理屈にならないことを言って、なんとしてもお金を引き出そうという意欲しか感じられません。
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