【朝日新聞】日本の15歳「読解力」課題

12月7日朝日新聞朝刊に、72の国・地域の15歳が参加する学力調査(3年ごとに実施)、いわゆるPISAの2015年の結果が報じられています。今回は、日本の「読解力」が4位から8位に後退したこと、科学について順位は高かったものの、意欲が平均を大きく下回った、とのことです。

記事本体には、順位だけでなく点数も悪くなったことが書いてあります。

(略)
調査結果によると、文章や資料などから情報を読み取り、論理立てて自分の考えを記述する「読解力」は前回より22点低い516点で、4位から8位になった。OECDは、統計上、偶然とは言えない有意な低下と分析。
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この結果を受けて、二人の識者が意見を述べています。ベネッセ教育総合研究所主席研究員・鎌田恵太郎氏は、学習の「量」は十分に確保されたので、これからは「質」を重視すべきとの意見です。国立情報学研究所教授・新井紀子氏も同様の意見です。これは引用します。

 読解力は前回調査より平均得点が「有意に低下した」が、過去数回のPISAの結果などから考えると、日本の読解力のレベルはだいたい8位程度とみるのが自然で、今回の成績が実力ではないか。他国より移民が少なく、日本語を母語として育っている15歳の割合が高い中で楽観できる順位ではない。
 PISAの読解の対象は、図表を含む資料や説明文、紀行文など多岐にわたる。一方、日本の中学、高校の国語では、現代と古典の文学作品の鑑賞を読解の中心に据えてきた。PISA調査が始まってから文科省が推進してきた朝読書でも、子どもたちが読んでいるのは児童文学やライトノベルが多く、「PISA型読解力」の向上には影響を及ぼしていないとみることができる。
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「読解力」が低い理由は、日本の教育も生徒の読書も「文学」が主流で、PISA型の文章読解ではない、ということをあげています。

しかし、これは前回(3年前)より点数が下がった理由にはなりません。日本の国語教育は昔から「文学」に重きを置いていました。
順位が昔から低い理由になのかもしれませんが、それには、他国の国語教育や読書傾向との比較が必要です。

私も、国語教育の「文学」偏重には疑問を持っていました。しかし、子供は文字や言葉・表現をたくさん身につける必要があります。興味を持たせるためにある程度の「文学」偏重はあり得ることです。高校生くらいになったら、「文学」から論説文に力を移していくべきかと思いますが。

また、好きに読んでいる本はライトノベルだろうが、児童文学だろうが、問題ありません。どんな文章でもいいから大量に触れるべきですので好きなものを読ませるべきと考えます。


科学への意欲に関する調査は、次の4問のアンケートの結果によるようです。

1)楽しんで学んでいるか
2)自分の将来にとって重要か
3)知識を生かすうえで自分の能力を信頼しているか
4)テレビ番組やインターネットを見るなど、科学的に関わる活動は


の4問です。どの質問も、2006年も2015年も、OECDの平均を下回っています。

1)と2)は分かりますが、3)と4)は意味不明です。

3)は日本語としては分かるような気がしますが、何を訊かれているのかよく考えると分からなくなります。自分への自信を訊いているなら、子供の性格調査であって、科学への態度とは違います。

4)は日本語の意味も分かりません。テレビやインターネットを見ること自体が「科学的」であり、それを積極的にしていますか、と訊いているのでしょうか。私には、テレビの視聴やインターネットの利用が「科学的」だとは思えないのですが。

それとも、テレビやインターネットで科学に関する話題に接しているか、と訊いているのでしょうか。でもそれなら「科学的に関わる活動」ではなく「科学に関わる活動」と「的」が入らないはずです。

もしかして、私の「読解力」が平均以下なのでしょうか?
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