【朝日新聞】提灯記事

12月16日朝日新聞夕刊に「記念日、どんどん増殖中 3000近く、祭り好きの国民性も原因?」という記事が載っていました。
記念日には関心ないのですが、ダメな記事の典型例と思ったので取り上げます。
 

今日は何の日? 日本は1年365日、何らかの記念日であふれ返っている。法定の「国民の祝日」以外でみても、数にして3千近いともいわれるが、最近は地方自治体や企業が発案するケースが多いという。
 記念日を認定・登録している一般社団法人「日本記念日協会」(1991年発足、長野県佐久市)によると、登録された記念日は10年が95件、11年108件、12年112件、13年119件、14年146件、15年176件と年々増えている。
 すでに200件を超えている今年は、名古屋コーチン協会(名古屋市)からの申請で3月10日が「名古屋コーチンの日」となった。もちろん、PRが狙い。明治時代、3月10日に品種認定されたことに由来する。来年の酉年に向けて盛り上げていきたいと業界は意気込む。
 「物事の発祥や誕生の由来など記念日の背景には、歴史や文化がある」と代表理事の加瀬清志さん(63)。政治的、宗教的、反社会的要素が強いものは認定しない。主に発祥記念や語呂合わせで、希望の月日が決まる。
 なぜ日本人は記念日を制定するのが好きなのか。加瀬さんは三つの「M」を挙げる。まずはマーケット。今年のハロウィーンの市場規模(推計)は約1345億円。バレンタインデーを上回ったともいわれる。メモリアル。商品や企業名を覚えてほしいという狙いがある。そしてマインド。記念日は消費者の記憶に残りやすく、気持ちを盛り上げるという。
 これに三つの「C」が加わる。お祭り(カーニバル)好きな国民性。生活の慣習(カスタム)。さまざまな記念日を載せるカレンダー。これらが、制定熱に拍車をかけるのだそうだ。
 (編集委員・小泉信一)


データから分かるのは、日本での記念日の登録が10年から15年にかけてだんだん増えていることだけです。

したがって、「なぜ日本人は記念日を制定するのが好きなのか。」という問題提起自体が間違っています。

データを素直に読めば、2010年から日本で記念日を制定が増えた、ということです。古来より好きだったというデータは存在しません。

外国との比較もありませんから、「日本人は」という問題提起も間違いです。アメリカには「ドクター中松デー」なるものもあるそうなので、もしかしたら記念日はアメリカの方が多いかもしれません。

加藤氏のあげる三つのMは、最近日本で増えてきた理由を説明できそうです。他所で成功しているならうちでもやろう、というやつです。しかし、あくまで増えてきた理由で「なぜ日本人は記念日を制定するのが好きなのか」という理由ではありません。もともとそんな事実はないのだから当たり前ですが。

また、Mを三つあげなくても、マーケットのM一つで説明がついています。全部、商売がらみということです。

次の三つのCは全くおかしいです。

日本人が外国人と比べて祭り(カーニバル)が好き、というデータはありません。「生活の慣習(カスタム)」は何を言いたいのか意味が分かりません。カレンダーは、日本だけにあるものではありませんし、日本には昔からあります。

日本記念日協会の提灯記事だと思います。
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