【朝日新聞】資産額「上位8人=下位36億人」 国際NGO「格差拡大」

1月18日朝日新聞朝刊。『資産額「上位8人=下位36億人」 国際NGO「格差拡大」』という記事です。

 国際NGO「オックスファム」は16日、2016年に世界で最も裕福な8人の資産の合計が、世界の人口のうち、経済的に恵まれない下から半分(約36億人)の資産の合計とほぼ同じだったとする報告書を発表した。経済格差の背景に労働者の賃金の低迷や大企業や富裕層による課税逃れなどがあるとして、経済のあり方に抜本的な変化が必要だと訴えている。
 スイス金融大手クレディ・スイスの調査データと、米経済誌フォーブスの長者番付を比較して試算した。下位半分の資産は、上位8人の資産の合計約4260億ドル(約48兆6千億円)に相当するという。
 オックスファムは昨年の報告書で、15年の下位半分の資産額は上位62人の合計(約1兆7600億ドル)に相当するとした。今回は新興国で詳細なデータが追加されたことで、下位半分の資産額が世界全体の資産に占める割合は、15年の0・7%から0・2%に減った。
 報告書は1988年から2011年の間に下位10%の所得は年平均3ドルも増えていないのに対し、上位1%の所得は182倍になり、格差が広がっていると指摘している。
 (ダボス=寺西和男)


流行の格差問題です。

前に、米民主党の大統領候補選出の予備選挙でサンダース候補の言説を紹介したことがあります。ここです。

サンダース候補は、いろいろな数字を出したなかで、「世界でもっとも裕福な62人と下位50%が等しい」ということを言っていました。今回これが「8人と下位50%が等しい」と「悪化」したそうです。

前に私は、サンダース候補の言説を時系列的比較がないと批判しました。(他にも批判理由はありましたが)

この記事で、2015年と2016年の比較が出ましたので、非常に近接した時間範囲ですが、一応時系列的な比較はできます。

今回は別の角度から考えてみます。

下位50%の資産が、上位62人から8人になったということは数字上格差が広がったのは確かです。しかし、下位50%の人たちが貧窮化したかどうかはわかりません。

仮の話ですが、上位62人の中で争いがあって、8人が残り54人が資産を全て奪ったとしても、この結果になります。この場合、世界の下位50%の人たちには全く影響がありません。

ほんとうに重要なのは、餓死の危険がある人とか、医療を受けられずにいる人とか、初等教育を受けられない人とかがどれだけいるのか、増えたのか、減ったのかといった、現実の貧困の方です。

キャンペーン的な「格差」の喧伝には違和感があります。
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