【朝日新聞】和田春樹氏の「人生の贈りもの」

朝日新聞夕刊で、歴史学者和田春樹氏が自分の人生を振り返る「人生の贈りもの わたしの半生」というインタビューを連載しています。全10回で、1月31日の7回目で北朝鮮の拉致問題に触れています。

(略)
 ――雑誌「世界」の2001年1月号と2月号に、「拉致疑惑」には断定するだけの根拠は存在しないという論文を発表していますね。
 その時点ではっきりした証拠があったのは、辛光洙に拉致された原敕晁さんの1件だけでした。事実をしっかり押さえて、あやふやなうわさなどを除き、確実なところに基づいて交渉するのでなければダメだと書いたのです。しかし02年に小泉さんが訪朝してみると、灰色とされていた人たちも拉致されていたことがわかった。
 ――ショックでしたか。
 社会主義国の歴史を研究してきた人間からすれば、決して予想外ではありません。しかし、そうですね……。拉致の疑いがあるとされた全員がそうだったことに驚いたのは、事実です。
 これで「和田は拉致はないと言った不名誉教授」だなどと言われましたが、国と国とが交渉するにあたっては資料に基づいて論理的に主張していかねばならないと言っただけです。それを超えた論理で主張すれば喧嘩であって、交渉にはなりません。


外交交渉において、完璧な証拠があるもの以外を持ち出してはいけない、というのはありえないと考えます。現実に和田理論に反する小泉訪朝の交渉は、隠されていた事実を白日のもとにさらしました。

和田氏は外交交渉の専門家ではないので、本当に外交交渉というものを「事実をしっかり押さえて、あやふやなうわさなどを除き、確実なところに基づいて交渉するのでなければダメ」と考えていた(いる)といえなくもありません。

しかし、和田氏の脳内に、北朝鮮に拉致された一般市民の姿がまったくなかったのは確実です。この連載で見せたがっている、抑圧された市民の味方、とは実は遠く離れた存在であることを自身が示しています。

なぜなら和田氏は「社会主義国の歴史を研究してきた人間からすれば、決して予想外ではありません」と告白しています。無辜の民が北朝鮮政府に誘拐されている可能性を承知していたのですから。

“まったく予想もしていませんでした”などと言えば、まだ可愛げがありますが、ここまで来ると、ただただ人としての卑しさだけを感じます
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