【朝日新聞】映画作家の想田和弘氏の「米大統領と憲法 遵守の誓いも噓なのか」

2月8日朝日新聞夕刊の文化面。「思考のプリズム」のコーナーは、映画作家の想田和弘氏の「米大統領と憲法 遵守の誓いも噓なのか」です。

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 トランプ氏は宣誓とは裏腹に、すでに憲法に違反した可能性が高いことである。日本ではほとんど報道されていないが、実は極めて重大な問題だ。
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トランプ氏は、世界中にホテルや不動産を所持したままだ。ホワイトハウスの近くにも「トランプ・インターナショナル」という高級ホテルを持っているが、ここに外国の要人が泊まり支払いをした時点で憲法違反になる。それは多くの学者が共有する見解で、すでに訴訟が提起された。また、氏はこのホテルを改装するため、ドイツ銀行から多額の借金をしている。そのことがトランプ政権の対ドイツ政策に影響を与える懸念もある。
 憲法違反や利益相反を防ぐには、氏はすべてのビジネスを売却し、自分と切り離す必要がある。実際、これまでの大統領は皆、そうした措置を就任前に実行してきた。しかしトランプ氏はそれを拒んだまま、あの35の言葉を唱えてしまった。心にもない宣誓をして、大統領になってしまった。
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憲法を守る気がなく、嘘ばかりつく人間が、世界最強の権力と核のボタンを手にした。氏は早速、自らの就任式に150万人が参加したと嘘をつき、それよりも数を低く正しく報じたメディアを「不正直」と攻撃した。彼はこれからも、それが経済指標だろうと、戦争での失態だろうと、自分に不利な事実が出てくれば誰かを攻撃して自らを正当化するであろう。
 イスラム教7カ国からの入国を禁止した大統領令も、憲法違反の疑いが強い。しかもトランプ氏が不動産や会社を所有しているイスラム教国は、禁止から除外されているのだから露骨だ。これでは利益相反どころか、米国政府の私物化である。率直に言って、彼は独裁者を目指しているのだと思う。
 世界は「抵抗」の時代に突入した。


私は別にトランプ氏を応援しているわけではありません。むしろ、就任式の参加者が少なかったことを誤魔化す態度には問題があると感じています。しかし、想田氏の論理展開にも問題を感じます。

トランプ氏の行動に、憲法違反の疑いが指摘されているのは、想田氏の言うとおりなのでしょうが、それには異論があるはずです。なによりトランプ氏自身が、自分は憲法違反をしているとは思っていないはずです。

憲法に反しているのか反していないのか、ということではありません。

想田氏が、“これこれの理由で、私(想田)はトランプ大統領は憲法を遵守していないと考える”と言っているなら、問題ありません。

しかし、議論がある事柄について、一方の見解(トランプ大統領は憲法を遵守していない)だけが公論であるかのように紹介するのは問題があります。

しかも、「日本ではほとんど報道されていないが」とアメリカ通ぶって紹介しているのですから、純真な人なら、米国人の大多数はトランプ大統領が憲法を遵守していない考えている、と誤解しかねません。
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