【朝日新聞】多難な日韓関係

3月9日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。「耕論」のコーナー。今回のテーマは「多難な日韓関係」です。

まず、元韓国大使の小倉和夫氏の「共通のビジョンを描こう」です。

日本の大使がいなくていいわけがありません」とか、「経済や文化的な交流の問題にまで措置を広げるのではなく、むしろこんな時だからこそ交流を増やしていくべきです」とか「日韓、日中韓のFTAを進める好機」とか「「アセアン五輪」を開けるよう日中韓が協力するのはどうか。自国のメダル数だけにこだわらず、アジアのほかの国が五輪に出場でき、活躍できるよう日中韓が手をつなぐ。大きなビジョンをもつことが求められています」とか主張してます。

頭が痛くなります。

韓国に限らず、どんな国とでも友好的な関係になれたら素晴らしいとは思います。しかし世界の他の国に優先して韓国と仲良くしなければならない理由がわかりません。

元韓国大使だからといって、韓国との友好を日本の国家目標みたいに言うのは笑止です。

仲が悪いなら悪いなりの付き合いをすればいいだけではないでしょうか。

次に、韓国大衆文化ジャーナリストの古家正亨氏の「実像伝わらず悪循環続く」です。

韓国の若者の間では映画「君の名は」が流行ったり、日本風の居酒屋が軒を連ねたりしている実情を伝えないマスメディアが日韓のあつれきを生んでいる、という指摘です。

これも疑問です。

日本の文化にいかに親しんでいるからといって、その人が親日とは限りません(そもそもかの国では「親日」が悪口らしいですから)。

彼らも日本アニメを見ながら、イ前大統領の「天皇は土下座して謝れ」発言に拍手し、パク大統領の告げ口外交に喝采をおくっていた可能性は十分にあります。すくなくとも、“よその国にこういう態度をとるべきではない”、という声が韓国市民の間で沸きあがったという話は聞きません。

若者や市民は仲良く従っているのに年寄りや権力者が邪魔している、というステレオタイプの解釈に過ぎません。

韓国・東亜日報東京支局長の徐永娥氏の「冷静な判断、大統領選の後」は引用してコメントします。

(略)
 今回の対立の発端は、昨年末、釜山の日本総領事館前に慰安婦の少女像が建てられたことです。これは韓国政府も外交儀礼の面から望ましくないとの立場であり、批判的な意見を新聞で発表する識者も少なくありません。


発端は像ではないと思います。何度も何度も韓国が問題を蒸し返すことに、日本が腹を立てたのが発端です。日本が黙っていたら、日韓の軋轢が無かったとは思えません。軋轢が生まれるまで韓国は行動をエスカレートさせていったと思います。

しかし韓国人にとって慰安婦問題は、日本の植民地支配の被害の象徴です。多くの人は、理屈ではなく感情の問題として反応してしまいます。
 昨秋以来の不正疑惑で朴大統領を追い込んだのは、街頭に出た市民の力でした。そして「朴大統領のやったことはすべて悪い」という流れになって、慰安婦問題をめぐる韓日の合意無効を訴える声が大きくなりました。


この説明は、韓国人が理屈を度外視して感情で行動していると言っているだけです。韓国の「身内」にならば、それで通るのかもしれませんが、日本と韓国は隣人ではあっても他人です。他人には通用しません。

 ところで日本の方たちは、韓国人がいつも反日感情をむき出しにしていると思っているのではないでしょうか。
 今、韓国では日本旅行ブームで、昨年は過去最高の509万人が訪れました。韓国人は慰安婦や独島(日本名、竹島)問題ではすごく反発しますが、日本の温泉や食べ物、買い物やアニメは大好きなのです。こうした多様な日本観を日本でもっと報道したらどうでしょうか。一方、日本の方が政治的に敏感なようで、韓国に行く人が減り、昨年は約230万人でした。相手を知る機会が減り、残念です。


ここは、古家氏と同じパターンです。市民が直接触れ合えば仲良くなれる、という幻想です。

 第2次大戦から70年以上たち、世代が代わりました。かつて日本の指導者の多くは、保守であっても韓国の植民地支配について申し訳ないという意識を持っていたようです。しかし安倍首相は、過去の歴史から抜け出したいという気持ちが強いようです。
 韓国も世代交代が進みましたが、被害を受けた側は簡単には忘れられません。この認識のギャップが摩擦を起こすのではないでしょうか。


かつての日本の指導者の多くが韓国に融和的だった理由は、第一に冷戦の存在です。それと推測ですが、日韓双方の怪しげな人士の利権関係があったのではないかと疑っています。日本の指導者が心底植民地支配を反省していたら、北朝鮮にも融和的であったはずです。

 韓国も経済力が豊かになり自信を持つようになりました。もう学ぶところはない、として日本を無視するような傾向すら一部に見られます。
 今回、大統領選挙に意欲を示す政治家は、みな韓日合意に否定的です。しかし国と国との約束を一方的に破れば、国際社会で「ゴールポストを動かす信頼できない国」と批判されるかもしれません。新しい政府が、国際合意はどうあるべきか、慎重に検討すべきです。選挙後ならば、ポピュリズムに左右されず冷静に判断できるはずです。


この分析は的確だと思います。合意を破ったら韓国は国際社会で信用を失うでしょう。

付け加えるなら、日本では既に韓国のことを「ゴールポストを動かす信頼できない国」と広くみなしちゃっています。だから、大使を帰任させなくても政府への批判が起きないのです。
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No title

おっしゃる通りですね。
昨年朝日新聞の購読をやめました。
ストレスが減りました。

Re: No title

コメントありがとうございます。
私は、突っ込みながら読むのが楽しくて、ずっと朝日です。(^^)
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えいび

Author:えいび
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