【朝日新聞】「仏 融和か自国第一か」

4月25日朝日新聞朝刊。トップ記事はフランス大統領選です。見出しは「仏 融和か自国第一か」

(略)
 旧来の右か左かでは読み解きづらい今回の大統領選の構図。実は、真っ向からぶつかっている。
 米国にあてはめるとどうか。米国民を守るために国境に壁を築き、米国企業が不利益を被るとして環太平洋経済連携協定(TPP)を拒否するトランプ大統領は、ルペン氏と同じ立ち位置だ。トランプ氏は、大統領選直前に起きたパリ・シャンゼリゼ通りのテロに対し、「(ルペン氏が)最も強い」と評価している。
 これに対し、人種問題が根強い米国で融和のシンボルとなり、TPPを進めたオバマ前大統領は、マクロン氏と良好な関係だ。両者は20日に電話協議。共通の価値観を有していることを確認したという。
 米大統領選では、TPP批判の急先鋒だったサンダース氏の支持者には民主党のクリントン候補への抵抗感があり、共和党のトランプ氏に有利に働いたとみられている。仏大統領選でも、左派の一部にはマクロン氏は新自由主義的だと映る。棄権率が高まれば、ルペン氏に有利になる。
(略) 
 旧来の右翼対左翼、保守対革新では説明できない新たな動き。フランスの政治学者、トマ・ゲノレ氏は「現状や将来に不安を持つ市民による、既存の政治システムへの反対表明だ」と説明する。(パリ=青田秀樹)



大統領選の構図として、水平方向の右に「社会を閉じる」、左に「社会を開く」。垂直方向の上に「自由競争(グローバル化)」、下に「保護主義(反グローバル化)」という四分割の図が添付されています。

この図に今回の大統領選の候補者と、アメリカの有名政治家がマッピングされています。

左上(自由競争で社会を開く)に、マクロン氏とオバマ前大統領。

右上(自由競争で社会を閉じる)に、フィヨン氏。

左下(保護主義で社会を開く)に、メランション氏とサンダース上院議員。

右下(保護主義で社会を閉じる)に、ルペン氏とトランプ大統領。

がマッピングされています。


別段どの候補をひいきにしているというわけでもありませんが、この見出し「仏 融和か自国第一か」というのは公平ではないと感じました。

何も知らずに読めば「融和」の候補の方が「自国第一」の候補よりも好ましく感じます。

しかし、「融和」派は弱肉強食のグローバル経済礼賛で自国の弱者を切り捨てている、というのが「自国第一」派の考えです。その考えが当たっているかどうかはともかく、必ずしも自分勝手な差別主義者というわけではありません。


フランスや米国で起きているのが「旧来の右翼対左翼、保守対革新では説明できない新たな動き」、というのは同意します。しかし、「自由競争vs保護主義」や「社会を開くvs社会を閉じる」という図式でもすべて説明できているとは思えません。

添付の図は、フランス大統領選の構図と米国の政治の構図が一致していることを示唆したのでしょうが、違和感があります。

米国の政治家で、本選でトランプ大統領と熾烈な争いをしたヒラリー・クリントン氏が出ていないことです。代わり(なのかどうか分かりませんが)にオバマ大統領が出ています。

クリントン氏はTPPを進めたり、反対したり、と一貫していませんでした。そのため「自由競争」なのか「保護主義」なのかはっきりしないため無視されたのだと思います。

現に有力候補だったクリントン氏を無視しなければ完成できないような図式も、やはり現代の政治状況を説明できてはいないと思います。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

sidetitleプロフィールsidetitle

えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle最新トラックバックsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitleFC2カウンターsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleリンクsidetitle