【朝日新聞】「「心は女性」女子大への入学認めるべきか、大学生が議論」

5月1日朝日新聞朝刊のフォーラム欄。『「心は女性」女子大への入学認めるべきか、大学生が議論』より

 男性の体で生まれ、女性として生きるトランスジェンダーの学生を、日本女子大が受け入れるかどうかの検討を始めると3月、記事にしました。この記事を元に「日本国憲法」の授業で議論したいと、鹿児島大学の渡辺弘准教授から連絡がありました。記事を書いた記者2人が、授業に参加しました。

 授業に先立ち、1~4年生の受講者約140人にアンケートを配ってもらい、115人から回答を得ました。結果はグラフの通りです。
 さらに、学生たちは数人ずつのグループに分かれ①女子大は入学を認めるべきか②認めない場合、憲法違反になるか、などについて話し合った上で、意見をまとめて提出しました。
 学生たちは迷ったようです。
 「入学を認めるべきだ」という結論に達したのは26グループ中22あり、「入学を認めないのは憲法違反である」としたのも18グループと多数派でしたが、①と②の答えが一見矛盾する意見を書いたグループも8ありました。
(略) 
 2年生の男子学生(19)が手を挙げました。「ある調査によると、LGBT(など性的少数者)の人たちは全体の7%くらいいて、左利きの人とそれほど変わらない割合だといいます。それって少数と言えるんでしょうか」
 「なるほど。この教室にも10人くらいいてもおかしくないということだよね」と、渡辺准教授。
(略)
 渡辺准教授は問います。「たとえば、ハンセン病や在日の人の人権が、少数だという理由で制限されるっておかしくないか。法の下での平等をうたう憲法14条はいらないことにならないかな」
 グループの学生たちは考え込みました。水流さんは授業後、こう振り返りました。「すごく迷い、悩みました。人権も大事だが、多数派の意見をより優先した方がいいのではと話し合ってなんとかまとめようとしたのですが、まだまだでした」
(略)




憲法に照らしてどう考えるかといえば、私立の場合は、入学を認めるも認めないもその学校の自由であるべきです。好きにしていい、という意味もありますが、決定にはその学校が責任を持て、という意味でもあります。

国公立の場合は、女子大という制度は廃止すべきと考えます。

もともと女子大というのは、女子でも高等教育が受けられるようにという意味でつくられたはずです。現在では意味を持ちません。

家政科などといういかにも女子っぽい学科もありますが、男女の役割分担という考えが否定されているこの時代に、女子に限定する理由はありません。男女共学にすべきでづ。志願者が女子だけだったとしても、それは結果論に過ぎません。

国公立の女子大というのは、それ自体が憲法違反だと思います。


LGBTの人が7%もいるのだから少数派とは言えない、という意見についてですが、この考えには錯誤があります。

そもそも、少数派だから無視していいということにはなりません。

錯誤はそこにあるのではなく、LGBTが7%であることを理由に少数派かどうかを論じていることにあります。ここで問題になっているのはT(トランスジェンダー)の中で男性の体で生まれたのに心が女性の人だけです。LGB(レズ、ゲイ、バイ)は議論に関係ありませんし、Tのうち女性の体なのに男性の心の人も無関係です。

性的少数派(LGBT)を社会としてどう考えるか、という議論であるなら、人口比の7%という数字に意味はあります。

しかし、女子大へのトランスジェンダーの人の入学を認めるか、という議論で少数か多数かを問題にしたいなら、(女性人口+体が男性のTの人の数)を分母、(体が男性のTの人の数)を分子とした数字を見なければいけません。
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