【朝日新聞】ニュースをどんどん忘れる私たち

5月17日朝日新聞夕刊。「思考のプリズム」のコーナー。映画作家・想田和弘氏の「ニュースをどんどん忘れる私たち 乗っ取られる注意力」より

(略) 
 思えば近年、ニュースの循環サイクルはあまりにも短い。例えば野党は今も「森友問題」を国会で追及し続けているが、「森友ネタ」に対するメディアや人々の食欲は、一時に比べて格段に衰えている。森友問題に、なんとなく飽きてしまったからであろう。
(略) 
 「人の噂も75日」という諺がある。人間が忘れっぽいのは昔からなのだろう。だけど今や75日も覚えているなら長い方である。報道機関は読者や視聴者に飽きられるのを恐れて、どんどん古いネタを捨てて新ネタに乗り換える。忘却のスピードは加速するばかり。悪循環である。そういう僕もそのスピードに絡め取られている。
 マイクロソフト社の研究によれば、人間の集中力の持続時間は2000年には12秒あったが、13年には8秒に落ちたそうだ。金魚の集中力は9秒だそうで、それよりも短い。
(略)
森友問題への注意をそらすために「北朝鮮危機」が過剰に演出されたと疑うのは、穿ち過ぎだろうか。いずれにせよ、私たち自身が短気になり集中力が細切れなので、容易に乗っ取られてしまいかねない。
 人類は「より速く」を求めて技術革新を進めてきた。しかし私たちが最も警戒しなければならないのは、もはや物事が進むスピードの「遅さ」ではなく、「速さ」なのだと思う。


もっともらしいことを言っているようですが、論にアラがあります。

メディアは常に新しい話題を求めているのは事実ですが、それはメディアの本質が「ニュース」だからです。新しいネタがなければ報道は縮小されます。たまに調査報道的に特集が組まれることもありますが、新事実がなければ紙面や時間を費やすことはありません。

読者・視聴者側に「飽き」がくることはありますが、忘れたわけではありません。そもそも、忘れることと飽きることは両立しません。

マイクロソフトの研究は、人の集中力の話であって、忘却とは無関係ですし、人が同じ話題に飽きるということとも無関係です。

飽きるということと、忘れるということと、集中力ということを、区別せずに議論しています。

『森友問題への注意をそらすために「北朝鮮危機」が過剰に演出されたと疑うのは』想田氏の思い込みに過ぎません。

政府がテレビ局や新聞社に、北朝鮮の話題を多く扱うように働きかけたというのは無理のある想像です。そんなことをすればどこかのマスコミが政府の要請をすっぱ抜くはずです。陰謀論者の妄想じみています。
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