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【朝日新聞】「読書の感動大人が伝えて」

6月2日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。「私の視点×4」のコーナー。立正大学非常勤講師望月由孝氏の「読書の感動大人が伝えて」より

毎日の読書時間「0」という大学生が半数に達したという。私も、教職志望なのに外国の古典文学を一冊も読んだことがないという学生によく接する。聞くと、読書の面白さ、大切さを学んでいない。逆に言えば、教師がきちんと伝えていない。ここに読書離れの最大の理由があると思う。
 私はかつて社会科教師として41年間、高校で教えた。新任の時も書籍や新聞を読んでいない生徒が多かった。そして、首相の名前といった社会常識を知らなかった。活字を読む大切さを伝える必要性を感じた。
 ただし、単に「読みなさい」では通じない。私は、自分が小学生の頃から読み感動した無数の書籍の中から、ぜひ読んでほしい小説やルポルタージュなどを精選し、授業やホームルーム、部活動の時間などに話した。すると、紹介した書籍を図書館で借りたり、購入して読んでくれたりする生徒が出現した。後に死刑が執行された永山則夫被告の「無知の涙」には、己の無知を自覚し獄中で猛勉強を始めた彼の姿勢に共鳴する生徒が続出した。
 さらに、若いうちに読んでほしい書籍を一覧表にして配布もした。歴史書からルポまで、テーマも憲法や基地問題とさまざま。いい作品はマンガでも取り入れた。一度、活字に興味を抱いた生徒は、授業にもしっかり取り組むようになる。
(略)
 親も同じだと思う。驚嘆や発見、納得があった書籍を上手に子どもたちに伝える。その地道な積み重ねが子どもたちの読書への興味を増やすと確信している。読書時間「0」の解消は、大人たちの責任である。


普通に考えて、好奇心が旺盛な人間の方がそうでない人間より知識量は多くなります。そして好奇心が旺盛なら人はたいてい読書でその欲を満たすと思われます。

昨今はネットの発達があるので本という形式にこだわる必要はないという意見もありますが、信頼度においてまだに本の方が勝っているのが現実です。

ゆえに知的な人は読書をする、というのは一般的にいえます。例外もあるのでしょうが、一般的にはこれが真実です。

その意味で望月氏の問題意識もわからないではありませんが、いわゆる「必読書」リストに効果には疑問があります。

私だったら、学校の教師に「必読書」リストを渡されたらゲンナリして読書する気がなえます。

読書は時間もとられますし労力もかかります。したがって、自分の読みたいものを自分で見つけることでしか本当の読書習慣は身につかないでしょう。

望月氏の影響で読書が好きになった子供もいるのは分かりますが、それは望月先生と良好な関係を結べた生徒だけでしょう。彼らからすれば「上」からリストを渡されたのではなく、人生の先輩からのお薦めだからです。

教師と壁のない関係を築けない多くの子供にとっては、無理矢理やらされる読書は苦痛でしかありません。

その意味で、読書感想文の課題というのは即刻やめてほしいものの一つです。あれは読書嫌いを量産しているとしか思えません。
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