【朝日新聞】『「民際」の縁を心に刻んで』

6月2日朝日新聞朝刊オピニオン欄。社説余滴のコーナー。社会社説担当の中野晃氏による『「民際」の縁を心に刻んで』です。

 この春、日本では、朝鮮半島であすにも軍事衝突が起きるかのような報道が一部で続いた。北朝鮮のミサイル発射で地下鉄が止まり、韓国への旅行の取りやめや修学旅行の延期も相次いだ。
 私は連休中の3日間、前任地の韓国で過ごした。在日3世として育ち、今はソウルで結婚写真業を営む若い友人は日本からの客でキャンセルが出ていると嘆いた。ふだんと同じ日常が続いているのに。
 対応の違いの背景に、情報の偏りがあるのではないか。京都の立命館大を今春に卒業し、日本の大手芸能プロダクションの正社員になったソウル出身の魯成恩さん(25)の話を聞き、改めて感じた。
 劇場の裏方などの研修中、周囲から「韓国の両親は大丈夫か」と心配されて戸惑いつつ、こうも思ったという。
 「韓国でも日本のことをよく知らない人は『嫌韓』の日本で暮らして大丈夫かと聞いたりします。メディアが伝える断片のイメージが互いに誤解を広めていると感じます」
 アイドルグループの「嵐」が好きで日本語の勉強を始めた彼女のように、韓国の今の若者は日本の大衆文化に触れて育った。魯さんが6歳の1998年、訪日した金大中大統領が小渕恵三首相と日韓共同宣言を発表。韓国で日本の大衆文化の開放が始まり、ネットも浸透を後押しした。
 共同宣言から今年で20年目。韓国を訪れるたび、多様な日本文化の定着を感じる。書店には村上春樹や東野圭吾らの翻訳本が並び、ベストセラーの一角も占める。
 半面、韓国の作家と問われて名前が浮かぶ日本人はどれだけいるだろう。日本の書店で韓国・朝鮮コーナーの背表紙を見るたび、話題の狭量さと過激な文言に失望する。
(略)


日本で報道されたものからの想像と現地の実情が違うというのはあり得ることです。しかし、それは韓国だけではありません。日本でニュースを見ていると、イギリスではテロが吹き荒れてるように感じます。多分、現地の英国人は毎日学校や職場に普通に通っているのでしょう。

文化の流入が双方向的でない、というのも韓国との間だけのことではありません。日本の書籍ではシェイクスピアやアガサ・クリスティーの本が並んでいますが、多分英国では日本人の本は珍しいでしょう。

つまり、中野氏が反省しているものは日本と韓国の関係だけでなく、ほぼすべての国との間で起きていることです。

にも関わらず、韓国だけを特に取り上げ問題視するというのが私にはさっぱり理解できません。

韓国なんか無視しろ、と言っているわけではありません。外国の一つとして普通に接しろ、というのが私の主張です。
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