【時事問題】警察の成人漫画家への申し入れ

毎日新聞の記事から引用します。

成人漫画作者に「配慮を」 
 「放射能の調査」と称し少女の体を触ったとして、埼玉県警に強制わいせつ容疑などで再逮捕された男(35)が「成人向けの同人漫画をまねてやった」と供述したため、県警が漫画の作者に模倣した犯罪が起こらないよう配慮してほしいと要請していたことが分かった。警察が犯罪に模倣されないよう著作物の作者に申し入れをするのは異例。
(略)
 県警によると、矢崎容疑者は今年4月に逮捕され、取り調べの中でインターネットに掲載された男性漫画家の同人作品を模倣したと供述したという。
 県警は今月7日に漫画家を訪ね、作品内容が模倣されないような配慮と、作中の行為が犯罪に当たると注意喚起を促すことなどを要請した。漫画家は「少女が性的被害に遭うような漫画は今後描かない」と了承したという。県警幹部は「表現の自由との兼ね合いもあり難しいが、社会に与える影響を考慮した。同様のケースがあれば今後も申し入れを検討する」としている。


創作物を模倣した事件がおきると、二種類の意見が出ます。

「事件を生む創作物には規制もやむなし」

「創作物がなくても、犯人は同種の事件を起こしたはず」

この事件、容疑者の供述からして模倣したことには間違いないありません。しかし、模倣した漫画がなくても、オリジナルの方法で事件を起こした可能性はあります。手口をまねたのは確かでも、犯罪そのものはまねではないかもしれないという理屈です。

もとの漫画がなければ事件は起きなかったはず、というのも、もとの漫画がなくても事件は起きたはず、というもの両方とも証明できません。

証明できないことなので、どのように感じるかということしか言えませんが、私としては、創作物は現実の人間の営みに影響を与えうる、と思っています。

「アンクル・トムの小屋」がなければ黒人奴隷への同情は集まらなかったと思いますし、「若きウェルテルの悩み」の影響で自殺者が出たのも事実だと思っています。

その意味で、彼の漫画がなければ事件は起きなかったという可能性は無視できません。

しかし、それでも表現の自由を侵す行為には反対です。可能性はあるとしても100%確かではないのです。そんなことで創作の自由を奪ってはなりません。その創作物がいかがわしいものであったとしてもです。

今回の埼玉県警の申し入れは、違法にならないように工夫をしながら、個々の漫画家を狙い撃ちにした卑怯な行為だと考えます。
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