FC2ブログ

【朝日新聞】社会余滴:財界総理、かくも長き不在 

2011年7月21日 朝日新聞朝刊のオピニオン欄に経済社説担当の駒野剛が「財界総理、かくも長き不在」という文を載せています。

引用します。

かつては「財界総理」と言われた経団連会長がいた。
一流企業のトップ中のトップというだけではなく、一級の見識や道義を持つ人物だったから、仰ぎ見られたのだ。
第2代会長の石坂泰三氏は、鳩山一郎政権の日ソ正常化に異論を唱える一方で、財界内にも消極論があった資本などの国際自由化を進めた。

(中略)

石油危機の翌1974年、「行動する経団連」を掲げ、土光敏夫氏が4代会長に就く。各地を飛び回って実情をつかみ、会員各社に設備投資を呼びかけ、政府に進言、要望を繰り返した。
(中略)
福島第一原発の建設には、2人が社長を務めた東芝も参加していた。彼らが生きていたら何と言うか。あれこれ弁解する前に、ただただ頭を下げるだけかもしれない。
いまの経団連会長、米倉弘昌氏も色々と発言中だ。首相の浜岡原発停止要請に「思考の過程がブラックボックス」だと非難。ストレステストをめぐる政府の混乱には、机をたたいて憤った。東京電力への「国の全面支援は当然」という。経団連会長は電力応援団と兼務だったか。
政府を論難する前に財界トップがまず述べるべきは、東電という有力会員が起こした重大事故への反省と被害へのおわびではないか。それが経済道義というものだ。
そして、取り組むべきは、長期的で野心的なエネルギー政策の提案だろう。
日本国総理の劣化は目を覆うばかりだが、財界総理の方は長い不在が続いている


おかしな主張です。

>「福島第一原発の建設には、2人が社長を務めた東芝も参加していた。彼らが生きていたら何と言うか。あれこれ弁解する前に、ただただ頭を下げるだけかもしれない。

「かもしれない」などとあやふやなことを根拠にしても無意味です。二人とも頭を下げないかもしれませんし、弁解したかもしれません。想像で、二人の「財界総理」を立派だと褒め称えているに過ぎません。そしてその想像には何の根拠もありません。

そもそも東芝に今回の原発事故の責任を負わせるのは無理があります。政府の想定が悪かったのか、東京電力の事故対応に問題があったのか、まだはっきりとした結論は出ていないと思いますが、すくなくとも東芝の製品の品質が原因で原発事故が起きたとの主張は聞いたことがありません。

二人の「財界総理」が「あれこれ弁解する前に、ただただ頭を下げる」などというのは、ほとんどありえないと思います。


>いまの経団連会長、米倉弘昌氏も色々と発言中だ。首相の浜岡原発停止要請に「思考の過程がブラックボックス」だと非難。ストレステストをめぐる政府の混乱には、机をたたいて憤った。東京電力への「国の全面支援は当然」という。

米倉会長の政府への注文と、二人の「財界総理」の政府への要望にどういう質的な違いがあるというのでしょうか。単に、駒野氏が米倉会長の主張に反対、というだけに見えます。

米倉会長に批判があるなら、その中身を堂々と論ずるべきです。勝手な想像で祭り上げた「財界総理」と比較して「不在」呼ばわりは卑怯です。

スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

sidetitleプロフィールsidetitle

えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle最新トラックバックsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitleFC2カウンターsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleリンクsidetitle