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【週刊SPA】大人気アニメ「まどか☆マギカ」の正体

週刊SPA(7月19日号)の『大人気アニメ「まどか☆マギカ」の正体』より

アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の簡単な紹介と、5人の識者による「まどか☆マギカ」論です。

社会学者宮台真司氏は、「セカイ系が陥っていた自意識のどん詰まり感を超えていく物語」と評しています。「セカイ系」と呼ばれる作品群との違いに着目しています。

評論家の宮崎哲弥氏は、功利主義や仏教との類似点を挙げています。

二人とも、珍しい視点で論じているとは思います。しかし、こうした評論が作品理解のためになるとはとても思えません。かつて、あふれかえった「エヴァンゲリオン」論を思い出させます。作品論というより作品をだしにして知識自慢をしているだけのようにも見えます。

また、宮台氏の「すでに一部男性しか享受できなくなりつつあった“クソみたい”なゼロ年代的深夜アニメに対するアンチテーゼとしての『まどか』だったのかもしれない」との発言は、いただけません。宮台氏の信奉者は、これを読んで、“クソみたい”な深夜アニメをいくつか思い浮かべて、納得するのかもしれません。しかし、もしかしたら宮台氏は別の深夜アニメを”クソみたい”と思っていて、信奉者が思い浮かべた作品は結構高く評価しているかもしれません。これでは出来の悪い漫画です。具体的にどの作品が“クソみたい”なのかを言うべきです。

肝細胞生物学者の八代嘉美氏は、「HeLa細胞」というヒト由来の初の継代可能な培養細胞との連想や、八代氏が感じている医学のジレンマと絡めて、語っています。

公認会計士の磯崎哲也氏は、キュゥべえの勧誘方法をみて、「日本人の契約観」を変える物語、と論じています。

この二人の論は、作品から連想した自分の専門知識を書いているだけで、作品論ではありません。当然、作品理解にはまったく役立ちません。

明治大学国際日本学部准教授の森川嘉一郎氏の論は、納得できるものでした。第一の指摘は、DVD販売を大きな目的にしたため観かえすたびに新たな発見があるように作っていること。第二の指摘は、構図が舞台のようにロングからとらえたシーンが多く「シュールなほど広々とした」空間が表現されていること。第三の指摘は、「癒し系の皮を被った生々しい作品が登場し、新鮮な驚きを与え」たことです。

森川氏だけが、誠実に「まどか☆マギカ」を論じています。

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