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【朝日新聞】やらせメールの深層心理

7月26日朝日新聞朝刊 オピニオン欄 米国カルフォルニア工科大学教授 下條信輔氏の文章です。

引用します。

「やらせメール」問題が耳目をにぎわわせた。原発再開を巡る番組の公平性を損ねた、実にけしからぬ。世論はそういう糾弾路線で一致したが、微妙な違和感を持った。
アメリカ的な価値観で言うと、動員をかけること自体は問題ではない。市民参加の政治スタイルとして、むしろ当然だ。またたとえ組織がトップダウンで指令しても、たいていは強制たり得ない。不当な強制力を行使した場合に対する内部告発の反動もまた強大だ。
当初の報道では、指令メールは子会社、孫会社の約2300人に送られた。それに応じて送られたメールは約50通。その後の調査で100人超に増えたが、指令メールを受けた人数を大幅に増えている。大部分の社員は無視したことがわかる。また、送られたメールには自分の意見と会社の立場が合致した人々の自発的なものも含まれていたはずだ。
(後略)
政府・メディアも九電と同じく、上から目線に過ぎると思える。当事者たちの自発性を軽視しすぎている。国民のそれぞれが自分の頭で子孫のために判断しようとするなら、こういう個々人の心理の深層こそが、本当は決定的なのかもしれない。


九電のやらせメールについては、前にこのブログで書いたことがあります。原発を再稼動させたいわけではありませんでしたが、メールの依頼自体は非難に値することではない、という趣旨でした。

こうした考えは少数意見のようで、今回の下條氏まで、同じような意見は見たことがありませんでした。

ただ、「送られたメールには自分の意見と会社の立場が合致した人々の自発的なものも含まれていたはず」、政府・メディアも「当事者たちの自発性を軽視しすぎている」という指摘は、私は気づいていなかった視点です。勉強になりました。

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