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【朝日新聞】カジノを日本に

7月29日 朝日新聞朝刊 オピニオン欄の「争論」コーナーでカジノ合法化の話題を取り上げていました。

カジノ賛成の民主党衆議院議員の古賀一成氏の意見を考察します。

引用します。

我々議連は、議員立法によるカジノ合法化を目指している。単にカジノをつくりたいからではない。ホテルや会議場、ショッピングモールなどが集まる総合的な施設の中にカジノ設置を認め、海外からの観光客や国際会議を引き寄せ、その経済効果で日本の元気を取り戻したい、との思いがある。そのために、特定複合観光施設区域整備法を成立させたい。
シンガポールでは昨年からカジノを認めた。カジノを含む巨大な総合リゾートが二つ開業し、世界からVIP、会議参加者、観光客が訪れ、巨額な収益をあげている。
(中略)
シンガポールの施設でカジノが占めるスペースは数%に過ぎない。しかし、それは大規模事業を呼び込むために欠かせないアクセサリーだ
日本にはカジノ経営のノウハウを持つ企業はないので、海外の事業者と日本企業が連携することになるだろう。
(中略)
民間からの巨大投資を伴うカジノは失敗できない。私は必ず成功すると思う。我が国には観光の宝がある。四季豊かな自然や固有の文化、「おもてなしの心」がある。治安もいい。海外のカジノ経営者は口をそろえて「日本なら世界最高のものをつくれる」と言っている。


まるで説得力がありません。

そもそも数字を挙げていないのが良くありません。どのくらいの投資が必要で、収益を見込みはどの程度なのか、まるでありません。成功事例としてあげたシンガポールでも「巨額の収益をあげている」と書くだけで、いくらの収益があがったのか分かりません。

「シンガポールの施設でカジノが占めるスペースは数%に過ぎない。しかし、それは大規模事業を呼び込むために欠かせないアクセサリーだ」というのもダメです。なぜカジノが欠かせないのか、理由が述べられていません。必要だから必要なのだ、と言っているのと同じです。

揚げ句の果ては、「カジノは失敗できない。私は必ず成功すると思う」ときました。失敗できないから成功すると思います、など実に馬鹿げた主張です。

単に、「海外のカジノ経営者」にたぶらかされているだけにも見えます。政治家ならまともに説得する技術をもつべきです。

※私はカジノに対して反対しているわけではありません。古賀議員の主張が説得力を欠いていることを問題にしているだけです。
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