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【朝日新聞】松下政経塾に任せられるか

8月5日 朝日新聞朝刊オピニオン欄に、「松下政経塾に任せられるか」という特集記事が載りました。

松下幸之助が政経塾をつくって32年。政権交代を出身者が似ない、「ポスト菅」候補にも名を連ねる。だが、ひ弱さも漂い、政治は混迷を深めている。彼らに任せて大丈夫か。


という問題提起です。3人の意見が載っています。その中で、参議院議員の荒井広幸氏の意見を引用します。

早稲田大学の政治サークル「雄弁会」は、竹下登さんや小渕恵三さんを始めとする首相や有力政治家を輩出しています。私は1978年に入学すると、すぐ雄弁会に入り、選挙で幹事長になりました。
(中略)
雄弁会も松下政経塾も、地盤(後援組織)・看板(知名度)・かばん(資金)のない人間が政治家になるためのルートという点では似ています。でも、選挙の戦い方は大きく違う。
私の頃まで、雄弁会出身の政治家は、最初は保守系無所属での出馬が多かった。中選挙区時代だから、定数5人の選挙区なら自民党の候補が3人はいる。そのしがらみの中に殴りこんで議席を勝ち取る。当選してやっと自民党公認となるわけです。
政経塾出身者は日本新党など「新党ブーム」に乗って出てきた人が多い。新党の公認という「座布団」をもらって選挙に出る。うまくベルトコンベヤーに乗って政治家になっている。
その分、泥臭い選挙という洗礼を十分に受けていない人が多い。だから国会に来ても、人情が薄く、根回しができない。人と人との関係をつくるのが苦手なんじゃないかな。人間関係を築く手腕というのは、修羅場を体験しないと身につきません。
(中略)
現代版松下村塾の一員として選ばれたというエリート意識があるような気がしますね。「坂の上の雲」的な意識といってもいい。政経塾が司馬遼太郎的なら、雄弁会は藤沢周平的です。たまたま何人も首相を出してはいますが、「下から目線」の草の根保守なんです。
政経塾の人は、社会人になってから政治家を目指す人も多いから、政策的な知識は豊富かもしれません。ただ、政策に「立派な靴をつくったから、足のほうを靴に合わせなさい」という感じがある。我々は反対に、足に合わせて靴をつくろうとする。履けさえすればゲタでもいいとさえ考える。そういう柔軟さが、問題解決に必要な政治家の技術なんですが、政経塾出身の人たちにはその技術がない。今の民主党の迷走も、そこに一因があるんじゃないですか。


荒井氏の政経塾出身政治家への評価は具体性がありません。「人と人との関係をつくるのが苦手なんじゃないかな」「エリート意識があるような気がしますね」「という感じがある」という印象をのみです。

また、雄弁会出身政治家と政経塾出身政治家の選挙活動の違いは、荒井氏自身が認めているように中選挙区時代と小選挙区時代の違い、つまり時代が違うことが大きいです。出身母体によって違いが生まれていると論証できていません。論証する必要があることに気がついていないのかもしれません。

最悪なのは、荒井議員の「エリート意識」「上から目線」です。なるほど竹下登や小渕恵三は立派だったのかもしれません。しかし、同じ早稲田雄弁会出身だからといって、荒井議員まで立派とは限りません。政治家として大した実績を残せていない荒井議員が、大学のサークルが同じだというだけの理由で竹下登氏や小渕恵三氏と自分を重ね合わせるとは図々しいかぎりです。

結局、荒井議員の話は松下政経塾出身政治家の評価ではなく、根拠の乏しい自慢話でしかありません。まったくもって紙面の無駄です。


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