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【朝日新聞】奨学金破産の原因は?

3月30日朝日新聞朝刊。社会面の「奨学金破産 反響編(上)」から

 日本学生支援機構の奨金を返せず自己破産した人が過去5年間で延べ1万5千人。その半分は親や親戚ら保証人だった――。朝日新聞が2月、3回にわたり報道したところ、電話やメール、投書などで多くの反響が寄せられました。主な意見について、2回にわけて掘り下げます。
 800万円余の奨学金を返せず、東京で一人暮らしをしながら働く息子と、連帯保証人の父親が相次いで自己破産した事例などを紹介したところ、「800万円も借りる必要があったのか」(50代女性)など、金額が大きすぎるとの声が多く寄せられた。奨学金を返さないことへの批判も目立った。
 これに対し、愛知県の男性(28)は「借りざるを得ない人もいることを理解してほしい」と訴える。
2016年度の利用者は約131万人で貸与額は約1兆円。給付型の奨学金は17年度から始まり、18年度以降、毎年約2万人。新たに借りる人は連帯保証人(父母のどちらか)と保証人(4親等以内)を立てるか、保証機関に保証料(借りる額の2~5%程度)を払う機関保証制度を選び、卒業後20年以内で返す。約410万人が返還中で、貸与額は約8兆円。
 技術系の高校に通っていた男性は、成績はトップクラスだったが、年収約300万円の家計を考え、就職するつもりでいた。3年生だった2007年度、米国発の金融恐慌の予兆が現れていた。学校の求人リストは減り、めざす大手自動車会社の名前もなくなった。
 担任に相談すると、「よく勉強しているのだから、奨学金を借りて進学すればいい」と勧められた。検討した四つの大学のうち、学費や家賃などの総額が最も安い九州の私大に進んだ。
 仕送りはゼロ。毎月16~18万円の奨学金を借りたほか、アルバイトで数万円を稼ぎ、年110万の学費、生活費、月3万円の家賃などを賄った。コンパにも参加しなかったが、卒業前に電卓をたたくと奨学金は835万円に膨らんでいた。
 就職活動はうまくいかず、非正規職や期間工として働いてきた。1年前、友人のつてで鉄鋼会社に就職でき、営業職になった。手取りは月20万円。返還猶予制度を使うのをやめ、先月から月3万9千円ずつ返し始めた。「職が安定しなければ、自分も破産していた。今はぎりぎり返せるが、48歳まで払い続けられるのか」。連帯保証人の父や保証人の妹の顔が目に浮かび、重い気持ちになる。最近、結婚したものの、子どもをもつことはあきらめている。
(略)


意欲と能力のある人間が学校に行くのをあきらめるというのは社会の損失ですので、奨学金で援助するというのは優れたシステムです。高等教育を受けた場合、比較的に高給になるので、給与の中から次の世代のために返還していくというのも間違いではありません。

しかし、奨学金の返還が理由で破産者が出ているとなるとシステムに何か改善点があるのではと疑うのは自然です。検討するためには破産者や破産に近い人たちになにか共通の特徴がないかということを調べるべきです。例えば低収入であるとか支出が多いとかです。

記事には破産ぎりぎりの男性の例が載っています。お金の出し入れを見てみました。

■学生時代
◇年間収入 
奨学金:210万円(4年間で835万円から。また月16~18万円とのことからも)
バイト:24万(月数万とあるので2万円として計算)
◇年間支出
学費:110万円
家賃:36万円(月3万とあることから)
生活費:不明(ただし、収入と支出の差から88万)

■現在
◇月収入
給与:20万
◇月支出
奨学金返還:3万9千円
生活費:不明

こうしてみると学生時代の家賃を除いた生活費88万円がすこし高すぎる気もします。コンパにも参加しなかったということですから遊興に使ったということでもないでしょう。卒業前に電卓を叩いて借りた総額を知ったというのは、新聞記者の大げさな表現かもしれませんが、もしかしたら本人が借金に頓着していなかった可能性もあります。

現在の月収入は20万ですのが、ボーナスを入れた年収が不明です。年収300万以下なら変換猶予ができます。300万を超えたために猶予が使えなくなったのかもしれませんが、「返還猶予制度を使うのをやめ」とあるので権利があるのにあえて返しはじめたようにもみえます。ならば何故やめたのでしょうか。

プライバシーがありますので、本名を出した必要はありませんが、家計の状況をもう少し詳しく語ってもらえないと改善点が見えません。

過剰に貸し付ける(借り受け)られるシステムになっているなら注意喚起をすべきですし、300万の返還猶予枠が足りないなら引き上げを考えるべきです。返還猶予制度を使うことにためらいを感じる何かがあるなら、それを見つけるべきです。

破産に追い込まれている人には同情しますが、新聞記事としては駄目です。お涙頂戴の読み物にしかなっていません。
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