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【朝日新聞】『「平成後」のサザエさん』

4月11日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「耕論」のコーナー。今回のテーマは『「平成後」のサザエさん』。

まず評論家の樋口恵子氏は、「サザエさん」の家族像は決して保守層のいう「伝統的」なものではないという主張です。

理由は、作品にかいまみられる男女同権思想でありことと、サザエさんが「母」であり「妻」でありながら夫の実家にあまり寄り付かないことから「嫁」でない、ということです。

しかし、強い女性が描かれているというのは、別に作者の思想ではなく、夫唱婦随では漫画にならないからではないでしょうか。落語にでてくるおかみさんも亭主にぽんぽんものを言ってますが、実態を反映しているわけではなくその方が面白いからでしょう。また保守層がサザエさんの家族像を「伝統的」と言っているのは、ほのぼのした家族関係を指しているのであって、サザエさんの「嫁」の役割まで深く考えて言っているわけでもないように思います。

次に、NPO法人フローレンス代表理事・駒崎弘樹は、「サザエさん」が描く「よき家族」はすでに時代遅れなので、放映をやめてしまうか、介護やワンオペ育児などの現代性を反映させるべきとの主張です。

一部を引用します。

(略)
「アニメだから」「時代劇だから」目くじらをたてるな、という意見もありました。昔をそのまま描くことだけが時代劇の意義ではないはず。時代劇という意匠を通じて現代を批判し、再検討するという意味もあります。原作が古いものでも、もとの世界観を崩さずに、いまの課題をとりこみ、緊張感をもって社会と対峙しているアニメはいくつもあります。私はアニメやサブカルチャーが好きなぶん、カウンター性をなくしたサブカルには失望を感じてしまうのです。
(略)


古い原作に今の課題を取り込み「緊張感をもって社会と対峙しているアニメ」というのが具体的にどの作品のことを指すのか不明ですが、たしかにそういう作品があったとしてもいいでしょう。しかし、「昔をそのまま描く」作品があったとしてもそれも悪いとは言えません。

駒崎氏は自分の勝手な希望を押し付けています。現代の社会問題を描くアニメが観たいというときに、新しい作品を待ち望むのではなく、今ある作品の改変を求めるというのは普通ではありません。

樋口氏の言っているのは作品論ではなく自分の思想を語っているだけですし、駒崎氏にいたっては、有名な漫画のネタに奇矯な発言で耳目を集めたがっているように見えます。
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