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【朝日新聞】「聞く力」とは?

5月10日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「耕論」のコーナー。テーマは「揺らぐ言論の土台」です。
その中から前川喜平前文科省事務次官を講演に呼んだことで話題になった中学の校長(現在は退任)・上井靖氏の『「聞く力」育む対話の場を』を引用します。
 

私が校長を務めていた中学校に2月、前川喜平・前文部科学事務次官を招き、公開授業を行いました。前川氏は不登校の経験や、夜間中学校の活動に触れながら、学ぶ大切さについて語りました。その内容を文科省が調査していたことが報道されました。
 報道後、職員室に電話が殺到しました。半月に約200件の電話があり、4分の3ほどが批判でした。前川氏を招いたことへの批判は受け止めます。ただ、批判の半分は、前川氏や学校への中傷のような内容で、何かを思い込んだように話し、こちらの説明を聞こうとしない印象でした。
(略)
 事実をどう見て感じるかは、たぶん一人ひとり違うのでしょう。でも、自由な発言には責任が伴い、根拠を持って意見を言うには、学び続ける必要があります。そこで重要なのは「聞く力」です。
(略)
 ネットの世界では、相手のことを知らずに自分の意見をぶつけてしまいやすい。そうした自己主張の延長から、健全な対話を生み出すのは難しく、そこから広がったいまの言論は「聞く力」が機能していないように思います。
 対話には時間も手間もかかります。でも、多様性が増す現代社会では、様々な意見を取り入れて物事を決める民主主義の基盤として、対話が重要になっています。今回の騒動を通じ、「対話の場」を作る必要性を強く感じました。


上井氏によれば抗議の電話の半分は「何かを思い込んだように話し、こちらの説明を聞こうとしない印象」だそうですが、実際に見聞きしたわけではないので真偽のほどはわかりません。

問題は残りの半分の、おそらく上井氏も尊重せざるを得ない批判についてです。「批判は受け止めます」とありますが、具体的にどういうことをしたのか説明がないので分かりません。単に、”聞き置いた”ということでしょうか。

こうなると「聞く力」がないという批判は、上井氏に対しても向けられます。抗議の電話をした人たちはそう感じたでしょう。

上井氏が行わなければいけないのは、文明論めいたネット批判ではなく、義務教育課程の公立学校が賛否の分かれる人間を呼んで生徒に話をさせることの是非を語ることです。

他人様の子供の「聞く力」を心配する前に、自分の「語る力」が足りていないのを自覚してもらいたいものです。
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