FC2ブログ

【本】誰が小沢一郎を殺すのか?

誰が小沢一郎を殺すのか?画策者なき陰謀誰が小沢一郎を殺すのか?画策者なき陰謀
(2011/03/02)
カレル・ヴァン・ウォルフレン

商品詳細を見る

根拠のない決め付けのだらけの駄本です。

日本で生活している私の知っているかぎり、小沢一郎氏をマスコミが「人物破壊」したなどというのは事実誤認です。

確かに大手新聞の論調は厳しかったですが、それはたいていの主要政治家と同じ程度の厳しさだったと思います。夕刊紙やテレビのニュースショーにいたっては、恥ずかしげもなく小沢擁護を繰り返していました。

おそらく、著者のウォルフレン氏は日本にいなかったのでしょう。いたとしても日本語が分からないのではないかと思います。小沢一郎氏が特に、マスコミの攻撃対象になっているというのは事実に反します。

客観的にみて、全マスコミから総攻撃を受けたのは総理時代の麻生太郎氏です。その中にはいわれのない批判も混じっていました。こちらの方がよっぽど「人物破壊」だったと思います。

前提が間違っていますので、それ以降の部分を評価する必要はありません。読みはしましたが、同じように根拠なしで、自説を繰り返すのみです。一例を挙げれば、検察は小沢氏の起訴を断念して検察審査会の議決で起訴されているという事実を、ウォルフレン氏の「人物破壊」論で説明できていません。

事情をよくわかっていない外国の論評を、その国の国民むけに出版するというのは、著者の思慮の浅さを証明しています。

もう一つ、本書の内容から、著者の思慮の程度がわかる部分を引用してみます。

彼(小沢一郎氏)は舞台裏で、日本政治の新しい歴史を生み出していった。2009年11月から12月にかけての、中国の習近平・国家副主席と天皇との会見を望んだ中国側の要望を受けて、最終的にそれを調整し、実現させたのは小沢氏であった。案の定、宮内庁は激怒した。これまで皇室に関して、なにが可能か、あるいはなにが不可能かを決定してきたのは宮内庁の官僚であった。だがこのとき小沢氏は、選挙された国会における国民の代表者こそが、この国のボスであることをはっきり示したのだった。


あからさまな天皇の政治利用で、小沢氏の言う政治主導の正体が如実に示された出来事でした。この件を小沢氏に都合よく解釈できるウォルフレン氏には吃驚です。

スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

sidetitleプロフィールsidetitle

えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle最新トラックバックsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitleFC2カウンターsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleリンクsidetitle