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【朝日新聞】日本の自殺死亡率はワースト6なの?

7月22日朝日新聞朝刊経済・総合欄。特集「平成経済」。自殺をテーマにしています。その中の記事の一つ『「経済損失4兆円超」推計も』より

 98年、日本の年間自殺者数は3万2863人になった。97年までの20年間は多くて2万5千人台だったので、異常な増え方だった。
 その後も03年の3万4427人をピークに、年3万人超えが続く。しかし、「自殺対策基本法」ができたのは06年。自殺は個人の心の問題だから、と法律づくりが遅れたのだ。
(略)
 とはいえ法律ができ、国、自治体、企業、民間団体が対策に取り組んできた。その結果、12年に自殺者は2万人台に戻り、減少傾向が続いている。
 もっとも、自殺者が減ってきたことを、手放しで喜ぶことはできない。
 厚生労働省は18年版の自殺対策白書で、今の日本でも人口10万人当たりの自殺者数「自殺死亡率」は世界ワースト6位と位置づける。
(略)


具体的にどれだけ自殺者が減ったのかを調べてみました。厚生労働省のホームページに白書がありました。
ここです。

これによると97年の自殺死亡率は26.6。自殺者は24,391人。17年は率は24.0で、数は21、3221人でした。
ここここです。

12年に自殺者は2万人台に戻り、減少傾向が続いている」というのは嘘ではありませんが、印象操作っぽいです。法律の効果かどうかは分かりませんが、わが国の自殺はバブル崩壊によると思われるピークをのり越えて低い水準にある、というのが正しいです。

それでも厚生労働省は「世界ワースト6」と言っているます。しかし白書をよく見ると、「世界ワースト6」のデータは2013~2015年のもので、日本は2014年のものを使っています。ここです。

先のデータで見ると、2014年の自殺者数は25,000人を超えています。一方2017年は21、321人です。かなり古いデータを使って比較しています。現状でも本当にワースト6なのかどうかは非常に疑問です。

勘繰れば、自殺対策費を削られたくない厚生労働省と行政が冷たいせいで自殺者がなかなか減らないというストーリーに持っていきたい新聞の合作みたいな記事です。

ネットがなければわざわざ「自殺対策白書」なんて見ないので、新聞記事をそのまま信じてしまうところでした。
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えいび

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