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【時事問題】杉田水脈発言

昨日は杉田水脈議員の発言に対して、内容ではなく朝日新聞の社説に焦点を当てて書きました。本日は杉田氏の発言について思うところを述べます。前提として雑誌に掲載された全文を読む必要があるのですが、本屋で見つけることができませんでした(売り切れ?)。そこでネットで探したら、杉田発言の全文と称するものを見つけて読むことができました。本当に全文なのか確証はありませんが、マスコミで報じられたものと矛盾はありませんので、これが杉田発言だったとみなして論じます。

ここにありました。


第一の論点は、キリスト教やイスラム教社会と比べて日本ではLGBTへの差別偏見は少ないではないか、と言っています。

かつて日本では、衆道は武士の嗜みだったり、「好色一代男」の例にあるように、バイセクシャル(B)は割と一般的だったようです。もっともこれは男性同性愛が一般的だったのではなく、その中の少年愛だけが認められていたみたいです。また女性同性愛やトランスジェンダーは偏見以前にまったく認知されていなかったようです。

ところが、明治以降に、たぶん西洋文明の流入とともに男性同性愛への偏見が広まります。

かつて偏見が少なかったのは事実みたいですが、現在偏見にさらされていないわけではありません。

ちょっと不公平な書き方だと思います。


第二は、LGBTが一番つらく感じているのは社会制度が整っていないことではなく家族の不理解である。これは制度を変えても解消しない、と言っています。

制度を変えても家族の不理解は変わらないというのはその通りですが、LGBTの人も主権者であり納税者なのですから、不都合な制度の解消を提案されたら真摯に検討する(却下することもあり得ます)のが政治の役目です。そして家族の理解を深めるのは政治の役目ではありません。制度を変えても家族の理解にはつながらないから制度改革はしませんと政治家が言うのは無理があります。


第三に、制度を変えることは税金を投入することになる。同性愛者は子供を産まない(いわゆる「生産性」がない)から無駄と、と言っています。

これが今回一番反発を招いたところのようです。

LGBT支援のためのどういう制度改革が求められているのかですが、私が知っている範囲では、行政がパートナー証明を出すことで、不動産を借りやすくしたり、入院したパートナーの見舞いに行きやすくするというものです。

この程度だと、税金の投入というほどのことではありません。杉田議員は、軽重を見誤っているように見えます。

また、動物がつがいをつくるのは子孫を残すためというのは真実です。人間も動物ですので子供を作るために結婚するという側面は否定できません。しかし人間の場合、必ずしも子づくりのためだけに結婚するわけではありません。

『子供を産まない(=「生産性」がない)』から政治の支援をしない、というのは暴論だと思います。


第四にLGBTのひとくくりにするのではなく、LGBとTは別枠で考えろ、という主張しています。

これは杉田議員の発言が正しいと考えます。ひとくくりにすることで議論が混乱している面もありますし、LGBT擁護派と非擁護派という本来意味のない対立軸が生まれているようにも見えます。


第五に、女子校では女性同士の疑似恋愛があるが卒業するとみんな普通に男と恋愛している。変に同性愛を持ち上げると錯覚が生まれるのではないか、という主張です。

これは考えられなくもありません。日本でかつて少年愛がさかんだったのは、それを忌避する空気がなかったことが大きいように思います。

ただ、これを「不幸な人を増やすことにつながりかねません」と「不幸」呼ばわりをするのは政治家は問題があります。


第六に、海外でLGBTを認める政策をとったために大混乱が起きていることを報告しています。

確かに、自認する性の更衣室を使わせるというのは問題があると思います。ただ、試みられている制度改革の全てを実現するか全部やらないか、という二者択一ではないはずです。不都合なものはやめればよく、よいものは推進すればいいだけです。それが政治の役目のはずです。

杉田氏の書き方だと、問題があるから制度改革は全部駄目、と読めなくもありません。


第七に、同性婚を認めれば、兄弟婚や親子婚、ペット婚、機械婚と歯止めが利かなくなる、と主張しています。

主張する人はいるかもしれません。言論の自由がある以上止められません。しかし同性婚を認めたら兄弟婚を認めなければならない理屈はありません。それぞれ一つづつ検討し認めるものは認め、認めないものは認めないというのが政治の仕事です。

この論理で同性婚を否定するのは無理があります。


第八に『「常識」や「普通であること」を見失った社会は「秩序」がなくなり、いずれ崩壊していく』と主張しています。

これもおかしな主張です。「常識」や「普通であること」は時代とともに変わります。かつて日本では少年愛への偏見はありませんでした。当時の日本では少年愛は「常識」と「普通であること」の範囲内だったのです。

理由もなく非常識なことが蔓延していいとは言いませんが、「常識」が変わるのは一切許さない、というのは極端です。

■おまけ
「水脈」を「みお」と読ませるのはキラキラネームかと思っちゃいましたが、良く調べたらもともとあった日本語でした。

みお【澪・水脈】(「水の緒」の意)河・海の中で船の通行に適する底深い水路。みよ
(広辞苑)


勉強不足でした(汗)
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えいび

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