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【朝日新聞】日本は集団主義なのか?

8月23日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「ザ・コラム」のコーナー。稲垣康介編集委員の『「生産性ない」主張 アイルランドから見ると… 』は、杉田水脈議員の「生産性」発言を取り上げています。もと日本在住のアイルランド人ローリー・オニール氏に意見を求めています。

 (略)
 オニールさんは日本で暮らしていたころ、ゲイであることで不快な思いをした経験はほぼなかった。「でも、それは私が外国人だから。日本で自分がゲイで同性の恋人を両親に紹介するのは、今も勇気がいるのではないか。日本社会はまだ保守的で均質性が尊ばれる。個人の自由は欧州より低く、組織が優先される。違いますか?」
 最後に、同性愛について杉田議員のような主張をアイルランドで発表したら?
 「内心、同性愛を毛嫌いする政治家は今もいる。でも、次の選挙で当選したいなら、公の場で発言する愚行は犯さない。私たちは2018年に暮らしている」
(略)


前提として言いますが、私は杉田発言には否定的立場です。詳細はここをご覧ください。

しかし、オニール氏の発言には賛成できません。日本と欧州を比べて日本社会が個人を優先しないというのはステレオタイプの批判でほとんど根拠がありません。
参)【本】「集団主義」という錯覚 日本人論の思い違いとその由来

そもそも比較ができていません。
・ゲイであることで不快な思いをした経験があるか?
-日本:なし。(外国人だから?)
-帰国後のアイルランド:記述なし。

・同性の恋人を両親に紹介できるか
-日本:勇気がいる
-帰国後のアイルランド:記述なし

・政治家が杉田議員のような主張を発表したら
-日本:記述なし(批判を受け所属政党に叱責されました)
-アイルランド:次の選挙のために内心思っていても発言しない

比較になっているのは政治家が杉田議員のような発言をした場合だけです。記述はありませんが、日本の新聞を読んでいる我々は杉田議員が叱責されたのを承知しています。

さて素直にこの比較を見ると、個人の自由を謳歌していないのは日本ではなくアイルランドの方です。杉田発言には問題はありますが、自分の意見発表したのは確かです。発言の良い悪いと、発言できるかできないかというのは次元を異にする問題です。

そもそも1993年まで同性愛が法律で禁止されていた国です。30年も経たないのに、同性愛に否定的な気持ちが社会から一掃されるはずがありません。常識的に考えて、アイルランドだって子供が同性の恋人を連れてきたらまごつく親は多いはずです。

そして30年も経たないのに、同性愛を否定する発言がタブーになると180度ひっくり返るような国は、日本よりも集団主義です。良い方に変わったのかもしれませんが、いきなり変わるのは集団の統制が効いているからです。

この記事は、日本が集団主義であると外人に言わせたい日本人記者と、日本を集団主義と罵りたい外人の共鳴作用の産物です。
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