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【朝日新聞】どう思いますか:“「障害」に違和感、こう呼んでは?”

9月5日の朝日新聞朝刊の投書欄。毎週掲載の、投書に対する反響の投書を載せる「どう思いますか」のコーナー。テーマは、“「障害」に違和感、こう呼んでは?”です。

元の投稿は千葉県の訪問看護員の女性(59)の投書です。

視覚障害者の方の外出をサポートするガイドヘルパーの仕事について3年目。以前は気にかけることもなかった「障害者」という言葉に違和感を覚え、今もずーっと適切な言葉を探している。
「障(さわり)」「害」。意味にも響きにも愛がないように思える。多数派に便利なように構築された社会で、今ある五感を最大限に活用し、目的を達成していく彼ら。
利便性に慣れて感覚が鈍くなった自分と比べ、むしろ自由であるとさえ感じる。
例えば、「要支援者」という呼び方はどうだろう。彼らを「支えている」と思いきや、実は「支えられている」。そんなやさしい世の中になっていきそうな予感がしませんか?


これに対して、山形県の中学校教員の男性(58)と岐阜県の団体職員の男性(55)が賛成しています。

残りの二名が反対なのですが、これがなかなかに考えさせられる意見でした。

まず、山口県の無職の男性(74)は自身も障害者ですが、「障害者」という言葉に違和感を持っていません。ちょっとした手助けがあれば十分で、支援を必要としていない障害者は大勢いるとしています。またヘレン・ケラーの「障害は不便です、しかし不幸ではありません」という言葉を引用し、「障害」という言葉を避けていないことを指摘しています。

熊本県の無職の男性(51)は1級1種身体障害者手帳の持ち主ですが、自分に可能なことなら人に支援している障害者はいくらでもいる。新しい単語を作って定着させるより「障害者」という言葉に悪意や偏見を持たない社会にすることの方が重要と指摘しています。

また識者からのお笑い芸人のホーキング青山氏(この方も両手両足が使えない障害者です)の意見ですが、

「障害者」という言葉、全く気になりません。「障がい」としたり言い換えらえたりしても何も変わらない。言葉で変わるような、そんな生易しいものじゃなく、意識レベルの問題です。
障害者の法定雇用率を中央省庁が水増ししていた問題は象徴的でした。ダイバーシティー(多様性)だなんだと言いながら根っこは変わっていません。
障害者も健常者も「同じ人間」という視点に立てば、悪い言葉は自然に変わり、なくなるかもしれません。言葉自体の問題ではなくなるでしょう。
意識を変えるには、お互いの理解が大事です。そのために障害者も心を開きもっと社会に出ていくべきです。趣味の世界でも、隣近所の付き合いでもいい。そして家族やヘルパーら身近にいる人たちは、社会との接点が持てるようにしてあげてほしいと思います。


つまり、実際に障害者である三人は賛成していません。

3人しか意見を聞いていないので、もしかしたら「要支援者」という言葉に賛意を示す障害者の人がいるのかもしれません。しかし周辺が忖度して提案しているという構図でおおむね合っているように思います。

”支援を必要としない障害者は大勢いる”と”障害者だって他人を支援している”という意見が心に刺さりました。
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No title

「ニューヨーク大停電の夜、盲人たちが健常者の案内をした」という逸話を連想しました。
事実か作り話かはさておいて、そういう事だって有るかもしれないというレベルの認識ですが。

Re: No title

なるほど、それは面白い話ですね。
ありがとうございました。


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えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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