【映画】累 -かさね-
主演:土屋太鳳、芳根京子
伝説の女優の娘・淵累は卓越した演技力を持ちながら、自分の醜い外見にコンプレックスを抱いて生きてきた。彼女の母親は、キスした相手と顔を取り替えることが可能な謎めいた口紅を娘にのこす。一方、舞台女優の丹沢ニナは、容姿に恵まれながら芽が出ずにいた。やがて二人は出会い反発し合いながらも、互いの短所を補うために口紅の力を使うことにする。
原作は未読です。
主演の二人は、設定上二役を演じなければならないのですが、芝居をしているシーン、相手に嫉妬するシーン、絶望するシーンなど複雑な役柄をこなさなければなりません。圧巻の演技力に圧倒されました。この二人の才能が傑出しているのもあると思いますが、役に(原作に)恵まれたというのもあるでしょう。すごい映画を観たというのが感想です。
現代の日常に不可解なもの(この映画では、顔を交換する口紅)が出現し、それを中心に物語が進みながらもSF的な科学考証は行わないという点で、「デスノート」を思い出しました。実際、この映画でも「デスノート」的な頭脳戦の部分がありました。
「デスノート」も「累 -かさね- 」も漫画原作です。日本の場合、とんがった才能は漫画界に流れているのかもしれません。
今年もあと3か月ちょっとですので、おそらく今年観た映画の中で一番の作になることでしょう。
万人に強くお勧めします。
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